マーケティングコンサルタント藤村正宏の自伝:6
さてさて、ボクの自伝です。
中学1年生の頃に、ラジオの深夜放送にはまる。
自分で作った鉱石ラジオ(なつかしい~)からはじまり、トランジスタラジオを買ってもらい、深夜にラジオを聴いていた。
土曜の深夜は、いつも午前3時くらいまで聴いた。
洋楽が中心だった。
カーペンターズの「スーパースター」が流行っていた時代。
良い時代だ・・・
音楽に興味をもった時代だった。
ビートルズが好きになったのも、この頃。
最初に自分のおこずかいで買ったレコードがビートルズのミニLP。
『ミッシェル』『ガール』『ノーウェアマン』『消えた恋』4曲入り。
このレコードは、ホント擦り切れるほど聴いた。
ミニLPというのは、シングルレコードと同じサイズなのに33回転。
一面に2曲、AB面合わせて、4曲のレコード。
それから、ビートルズのレコードを買いまくった。
ビートルズの『レット・イット・ビー』が公開されたのが、たぶん中学1年のとき。
クラスメイトにも、ビートルズファンがけっこういた。
ボクは映画館に父親のカメラを持っていき、シャッター速度としぼりを合わせて、ビートルズの『レット・イット・ビー』の場面を撮りまくった。
白黒フィルムで撮ったビートルズの映画は、それはそれでかなり格好よかった。
今思うと、あんなことを堂々とやっていても、注意もされず、自由の撮影できた時代って、ゆるい時代だったんだな~
その写真をプリントして、学校のもっていき、ビートルズのファンの女の子なんかに売った。
驚くほど売れた。
ポール・マッカートニーのファンの子がいたんだけど、100枚近く注文してくれた。
かなり、儲けた。
そのお金がまたビートルズのLPに変わった。
撮り終えたフィルムを持ってカメラ屋さんに行き、それが写真になるまで、何日もかかかった。
ちゃんと撮れているだろうか?
どんな写真ができるだろうか?
ドキドキして待った。一回ごとシャッターを押すのが、真剣だった。
できあがってきた写真も愛しく、一枚一枚が宝物に成り得た。
現代はデジカメが発達し、何度撮っても、失敗したら撮り直せばいいというカンタンさと、いつでもプリントできるという手軽さから、そういった感情を味わえることもなくなってしまった。
短絡的に文明を非難はしたくないが、言い古された言葉ではあるけど、僕たちは何か大切なことを20世紀に置き忘れてきてしまったのかもしれない。
1972年、ずいぶん前のようではあるけれど、それほど昔でもない。
ディープパープルが「スモークオンザウォーター」をヒットさせ、スティビーワンダーが「迷信」を出した年だ。
そして中学生の僕は、札幌オリンピックに影響され、アイスホッケーを始めた年だった。
そんなことしているうちに、中学生活はすすんでいった。
中学は進学校だったので、まわりはみんな優秀な人たちばかりだった。
小学校の勉強は、まったく勉強しなくても成績よかったボクは、甘くみていた。
まったく勉強しなかったら、だんだんとついていけなくなってくる。
徐々に成績が悪くなっていくのだった。
<つづく>
藤村 正宏
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