驚きとともにうれしくなった
夏くらいに驚いて、すごくうれしくなったニュースがあります。
IBMのAI(人工知能)「ワトソン」が日本人女性患者の正確な診断をして命を救った。
そういうニュース。
60代の女性患者さんが、昨年9月に極度の貧血で病院に搬送され、検査をしたら「急性骨髄性白血病」と診断された。
治療を受けたのですが、次第に容体は悪化していきます。
とうとう意識混濁などの症状も出て、重篤な状態になってしまう。
病院はIBMのワトソンに分析を依頼します。
女性患者の遺伝子情報や病歴、症状などなどのデータをワトソンが分析し直したところ
たった10分で「二次性白血病」という別のガンだと診断します。
そして、抗がん剤の変更を提案してきました。
それに従った結果、女性は回復して元気になったというニュース。
すごい事実です。
テクノロジーの進化は奇跡を生み出す。
現在、世界で一番病気の診断が正確で早いのは、人工知能になっている。
ワトソンは、世界中の医療の研究論文を4000万件くらい読んで覚えているのです。
その情報を組み合わせ自分で学習しながら結論を導き出す。
これは人間にはできないことです。
人工知能は、人間の能力を大きく拡張してくれるっていうことです。
いい世界になりました。
未来は素晴らしい!
僕の母親は「急性骨髄性白血病」で亡くなりました。
まだ50歳になったばかりだった。
白血病が不治の病といわれていた時代です。
女優の夏目雅子さんが同じ病気で亡くなる数年前のことでした。
テクノロジーが急速に進化して、医療もすごく発展しました。
白血病で亡くなる人はかなり少なくなってきている。
もし今の時代だったら、母を生きていたかもしれない。
そう思ったニュースでした。
本当に僕たちは素晴らしい時代に生きている。
そして、昨日より今日、今日より明日が素晴らしい日になると、心から信じることができる時代。
テクノロジーの進化は奇跡を生む。
人間の根源的な能力を押し上げてくれます。
少ない資源で大きな成果が出る。
そして、世界の姿をデザインしなおすことができる。
未来は素晴らしい!
母の面影を思い出しながら考えていたのは、そんなことです。
藤村 正宏
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