ジャズに興味はなかったのに
嶋倉くん(タイソン)が言った。
「ジャズなんて、まったく興味がなかったんだけど、最近聞くようになったんです」
タイソンは僕の塾生さん。
北海道の釧路で飲食店7店舗、貸しビル、中古車会社を経営している、若き社長です。
先日釧路に行った時、釧路の塾生さんが『喫茶リリー』に集まってくれた。
彼は僕の前の席に座っていていました。
「影響力について自分で考えてたときに、ふとJAZZなんて全く興味のなかった僕がJAZZを探して聴いてること。そういうことか。これが本物の「影響力」なんだって気付かされました。本当にありがとうございます!」
好きな人、尊敬している人、共感している人、信頼している友人が「いい」と言っていたことで、興味関心を持ち、そこから好きになることってありますよね。
彼の場合、ジャズがそうだったわけです。
僕が塾で、ジャズの素晴らしさを、実際にジャズを聴かせながら解説したのを聞いてジャズに興味を持ったのです。
こういうことがよく起きるわけです。
文化・芸術・哲学・宗教などから学ぶことは多い。
今までの経済はそういう定量化できないことを無視し続けてきたのです。
そこが歪みになっているんです。
これからのつながりの経済、関係性資本主義では、そういった数字に表せないところに価値が宿るのです。
だから経営者が音楽に興味を持つことはとってもいい傾向だと思うのです。
だから僕はもっともっと、文化芸術のことを啓発していきます。
ジャズを知らなくてもこのアルバムだけは覚えておこう
黒のタイトスカート
黒いハイヒール
モノクロの世界に
黄色の文字の
「Cool Struttin`」
世界で最も有名な美脚
一度みたら忘れられない美しいジャケットデザイン。
思わず、「ジャケ買い」したくなるほどの傑作。
ジャズのレコードジャケットは、デザインが格好いい。
いまでは当たり前のことだが、最初にレコードジャケットのデザインを、マーケティング的に考えた音楽はジャズだった。
ジャケットのデザインが売上を左右する。
そういうこと。
それをいち早く気づいたのは、たぶんブルーノート。
ブルーノートレーベルのレコードジャケットは、例外なくクールで格好いい。
ほとんどのものがフランシス・ウルフという写真家の写真を使い、リード・マイルスという人がデザインしている。
シンプルな色彩、格好いい活字、絶妙なレイアウト。
ジャケットをただ並べて眺めているだけでもそのデザインの良さに、ため息が出るほど感心してしまう。
そして、このアルバム。
ピアニスト、ソニー・クラークの代表作
「クール・ストラッティン」
ジャケットだけでなく、演奏も格好いい。
60年代70年代を通して日本のジャズ喫茶で、リクエストの多いアルバムベスト3に必ず入るほど人気の高いアルバム。
ジャズ初心者でも、ジャズのベテランリスナーでも、ジャズの魅力を堪能できるはず。
何度聴いても新しい発見がある。
ジャズが好きじゃなくても、このアルバムくらいは知っておいたほうがいい。
この世界一有名な脚の持ち主はカメラマンのウルフか、リード・マイルスどちらかの、女性アシスタントらしい。
撮影の日、なかなかイメージ通りの写真が撮れなかった。
それで、急遽、アシスタントの女性に歩いてもらって撮影した1枚が使われたという伝説も残っている。
クリエイティブっていうのは、現場力、ライヴ力が決め手になる。
藤村 正宏
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