ハイコンテクストな消費をする人たちとつながることが大事
昨日まで、滋賀県のおごと温泉で「エクスマ的ソーシャルメディア活用セミナー初級編」をやっていました。
28名の参加者の方々が、すごい場を作ってくれました。
ありがとうございます。
本当にこれからの時代は、ソーシャルメディア活用がどんな業態にも必要なんだと、また実感したセミナーでした。
どうしてかというと、日本人の消費が変わってきているからです。
アクセス可能情報が膨大に増え、どれを選んでいいのかわからなくなってきた。
さらに、スマホの普及で、人々は親しい友人とLINEやFacebookでつながって、情報交換をするようになった。
当然、マーケティングのやり方も変えていかなければなりません。
ますます「関係性」が重要な要素になっていきます。
そんな時、関係性を築きやすいソーシャルメディアは、企業にとって、ものすごく重要なマーケティングのツールになっていくのです。
ブログをで専門情報を発信すること。
Twitterで、有益な情報をつぶやくこと。
Facebookでお客さまとコミュニケーションすること。
それは、もはや空いている時間にすることではなく、業務だと思ったほうがいいわけです。
カンタンに情報発信のツールをもった、消費者が若者が、これからの時代世の中の中心になるのです。
だから、ますます「体験」を売る視点が大事になってきたってことです。
これからますます成熟した、ハイコンテクスト(複雑な文脈)の消費になっていくのですから。
もう「モノ」必要ない
たとえば、今回参加した方の業態で、靴の修理専門店を十数店舗展開されている会社の人がいました。
この靴修理の店が、とっても流行っている。
買い替えたほうが安いし、新しい靴をはけるのにもかかわらず、愛用の靴を修理して長く使う。
そういう人が増えているそうです。
これって、けっこうハイコンテクストな消費です。
いろいろな思考や思想が、そのお客さまから感じ取れますよね。
モノを消費しているわけではない。
現代社会、ほとんどの生活者は、モノはたくさん持っています。
エアコンだってTVだって、車だって、もう必要な人には、だいたいいきわたっています。
だから、モノをモノとして売っていては売れない。
もう10年以上前から言われていることです。
だから、モノではなく体験を売る、エクスぺリエンス・マーケティングが有効なのです。
「共感」する情報でつながること
いきなり買ってもらうことを考えるより、これからあなたの見込み客になりそうな人々と、関係性を作り出してから買ってもらったほうが、よく売れるのです。
関係性というのは「つながり」です。
そのためにあなたのことを好きになってもらうことが肝要です。
そして好きになってもらうためのキーワードが「共感」なんです。
あなたが、見込み客になる人々に、有益な情報や役立つ情報を発信し、交流することで、そこに「共感」が生まれやすくなります。
そして、共感が生まれることで関係性が深くなっていくのです。
ソーシャルメディアが普及した現代社会、この「共感」がとっても大切になってきます。
ソーシャルネットワークっていうのは、「社会のつながり」ってことです。
何も新しいことではなく、太古の昔から、ボクたち人間が当たり前作ってきたものです。
家族や友人、知人との「つながり」です。
それがソーシャルメディア、FacebookやTwitter、LINEなどが普及するとともに、よりつながりやすくなった。
そしてそのつながりが、他の人から見えやすくなったってことなんです。
インターネットの世界は、ソーシャルメディアが登場したことによって、人が中心の実社会に近づきつつあるってことなんです。
ソーシャルメディアの普及は、予想をはるかに上回るスピードで、消費に影響を与えています。
ホントにどんな企業も、どんな業態も、ソーシャルメディアの活用は待ったなしの、状態になっているのです。
2日間の合宿セミナーをやっていて、思ったのは、概ねそんなことです。
藤村 正宏
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