戦略って言葉、使っていますか?
おはようございます。
週末ですね。
ボクは今日と明日、依頼されたマーケティング塾です。
第1回目です。
今日もがんばります。
政治や経済のニュースをみていると。
「我が国の経済戦略は~」とか、「戦略的経済政策が必要」とか、戦略という言葉がよく出てきます。
そういうのを聞くたびに、違和感をおぼえるんです。
あなたは日ごろからビジネスにおいて「戦略」という言葉を使っているでしょうか。
「経営戦略」だとか、「営業戦略」だとか、あるいは「戦略立案室」なんて部署があったりとか。
世の中のビジネスパーソンは「戦略」というコトバが好きな傾向があります。
すぐ「戦略」だ「戦術」という言葉を使う。
もしかすると、それが業績が良くならない要因かもしれません。
そういう慣用句が、ビジネスや仕事をギスギスした不毛なものにしているのかもしれません。
だって、おかしいと思いませんか。
「あなたは、誰と戦っているの?」
そういうことです。
お客さまと戦っているわけじゃないですよね。そんな会社の商品なんて、誰も欲しくはないですよ。
お客さまと敵対関係。これは論外です。
じゃ競合他社と戦っているのでしょうか。
競合との「戦略的思考」の中では、限られた客の奪い合い、自分さえ良ければそれでいい、「勝ち組」「負け組」、負けたやつは努力が足りない。
こういう考え方になっていきます。
競合他社のことばかり気にして、お客さまのほうを見ていない。こんな業界はいずれ行き詰ります。
ビジネスの「真理」ってなんだろう?
ビジネスは社会を良くするために、人々をしあわせにするために、自分がしあわせになるために、いい社会を作るための行為です。
そんな素晴らしい「ビジネス」について話すときに、どうして「戦争用語」を使うのでしょう。
誰かと戦っているという概念の言葉を使っているから、ビジネスが豊かにならない。
言葉には影響があります。
「コトバ」を変えると、「思考」が変わり、「思考」が変わると「行動」が変わり、「行動」が変わると、当然「結果」が変わります。
だから、「戦略」「戦術」「武器」、そんな言葉を使わずに「シナリオ」とか「デザイン」という言葉に変えることです。
「経営のデザイン」とか「営業のシナリオ」そういう言葉を使っていったほうが楽しくなるし、豊かになります。
ビジネスというのは、しあわせを生み出すために、人間が考え出した行為です。
苦しむためにやるわけではない。
誰かと戦っているという、スタンスではなく、面白がって豊かなビジネスを展開してください。
特にこれからの時代、こういう考え方が、圧倒的に支持される会社になる秘訣です。
「発展する社会は『調和』にある」
その発展は、自分のところだけ発展すればいいという小さい考え方ではありません。
企業でいうと、自分の会社だけ発展するということでは、本当の発展ではないということ。
自分の会社だけが儲かり、他の会社はつぶれてもいいという考え方は、これからの時代、必ず行き詰まります。
一時は良くても、傾いていくのです。
ビジネスやマーケティングの「イディオム(慣用句)」を変える時代になったのです。
ビジネスに「戦略」なんていらないのです。
藤村 正宏
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