孤高の画家「木島 務」にSNS時代の真理を見た すべての人がアーティスト
絵を売っていると聞いて、それだけで食べていけるのだろうかと思いました。釧路というのは当時、人口が17万人前後の街です。
そんな地方都市で、自分の絵だけを売ってやっていけるのだろうか。そういう疑問です。
木島さんは年に6回、北海道内で個展をやっているということでした。
釧路3回、札幌2回、函館1回。
絵の価格も安くありません。どちらかというと、結構高価です。
あとで関係者の方からうかがったのですが、個展をするとほぼすべての作品が売れる。
すごいなと思った。結構高価な絵が毎回完売する。
最初は信じられませんでした。
確かに素晴らしい絵を描いています。釧路湿原や釧路川、北海道の風景を、独特の色使いと力強いタッチでエネルギーがあふれる風景画です。
ただ、絵というのはある意味、生きていくために必要なものではありません。
おまけに高価。それが完売するとはなかなか信じられませんでした。
ところが木島さんには売れる秘密があった。