人から好かれなきゃ商売はやっていけないんだ
ビジネスで成功するために、どんな能力が必要ですか?
もしそういう質問をされたら、
「人から好かれる能力」って答えます。
どんなに仕事の能力が高くても、人から好かれないような人とは仕事したくないし、仕事を頼みたくない。
どんなに素晴らしい商品を売っていても、感じの悪い店員からは、買いたくない。
どんなに美味しいラーメンでも、怖くてイライラした店主のラーメン屋では食べたくない。
そういうことです。
これは今も昔も同じことですが、特に現代社会では、これが大切になっている。
どうしてかというとSNSが発達したことで、個人の人柄がよくわかるようになったから。
たとえば、ある特定の人のTwitterを継続的に見ていると、人柄が浮き上がってきます。
「こういうことが好きで、こういうのが嫌いなんだな」
「会ったときには穏やかそうに見えるけど、実はけっこう激しい人なんだ」
とかね。
短い文章なので、別の人格を演じ続けるのがむずかしいんでしょうね。
Instagramも、特定の人の発信や反応を見ていると、人格や嗜好がわかります。
「会うと優しくていい人なのに、意外と意地悪で腹黒い人なんだ」(笑)とか。
「当たり障りのない記事にはいいねするけど、こういう記事にはいいねしないんだ。こういう内容の発信は嫌なんだな」とか。
「この人とこの人が仲良くて、この人とこの人は仲が良さそうにしているけど、そうでもないんだ」とかね。
面白いです。
そして、リアルで会った時とSNS内でのふるまい、どちらが本物かというと、
多くの場合SNSのほうが本物なんです。
だから「会うといい人なんだけど、SNSの発言では嫌な人だよな」っていう場合は、その人の人柄は「嫌な人」なんですよ。
だって、リアルで会うときには、気を遣うし、つくっている場合も多いですよね。
ある意味、ネットの中の人格は、かなり本質が現れてしまうと思う。
そういう人柄が透けて見えてしまう時代に、好きになってもらうってことがとっても大切なことになるんです。
「共感」がキーワードになる
好きになってもらうためのキーワードが「共感」なんです。
あなたが、これからあなたのお客さまになる人々に、有益な情報や役立つ情報を発信し、交流することで、そこに「共感」が生まれやすくなります。
そして、共感が生まれることで関係性が深くなっていくのです。
SNSが普及した現代社会、この「共感」がとっても大切になってきます。
エクスマ塾生さんで、東京の亀戸で電気屋さんをやっている社長がいます。
栄電気の沼澤 栄一さん
彼はSNS、特にTikTokとInstagramで、電気製品などの役立つ情報を発信しています。
たとえば最近地震が多いので、こんな商品を紹介しますと言う感じで、災害時にとても役立つ「ポータブルTV」を紹介していました。
沼田ちゃんのInstagramのリール「ポータブルTVオススメ」
それでウチで買ってくださいって言うのかと思ったら、なんと!
「これお値段がですね12,900円。Amazonで買えますので」
ええ〜〜!Amazonで買えって言ってるし〜
商売っけないし。
でもね、この商品が気に入った人は沼ちゃんから買うわけですよ。
だっていつも他人のことを思って役立つ情報を発信していて、たくさんのファンがいる人ですから。
「あなたがいいっていうのなら、買うよ」という関係性を作り出している。
SNS社会は、そういった消費がとっても多くなっているのです。
Instagramで売込みばかりしている企業があります。
自分の目線で、自分の情報ばかり。
それは、効果がありません。
効果がないどころか、嫌われるという逆効果になってしまいます。
そんなのリアル社会で考えたらわかりますよね。
いつも自分目線で、売込みばかりする人は嫌ですよね。
それより、いつも面白い話をしてくれる人、知らないことを面白く教えてくれる人、あなたと共通の話題で盛り上がる人、あるいはあなたの話を面白がって聞いてくれる人。
そういう人とは時間を共有していて、とっても楽しいですよね。
それが「共感」するってことなんです。
人々が共感する情報っていうのは、その情報で生活が楽になったり、問題を解決したり、よりよい人間関係を築くことができたり、自分が他人によく見られることであったりと、常に自分にとっての良い情報なのです。
企業視点の情報ではないってことです。
あなたがあなたらしい情報を発信することで、「共感」が生まれるのです。
まず「共感」を作り出しましょう。
そして、たくさんの人たちに、好きになってもらうのです。
それがものすごく大事なことなのです。
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藤村 正宏
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