黒澤明の代表作『天国と地獄』
珍しく映画の紹介をします。
黒澤明の代表作『天国と地獄』。
先日の夜中、NHKのBSプレミアムでやっていたのを偶然見た。
懐かしいなと思ったと同時に、やっぱりすごい映画だなって思う。
1963年(昭和38年)に公開された映画ですが、今見ても、すごいという感想しか出てこないほど、面白かった。
「悪魔のように細心に、天使のように大胆に」
世界中の映画関係者に多大な影響を与えた映画監督、黒澤明の有名な言葉です。
フランシス・フォード・コッポラ
ジョージ・ルーカス
スティーヴン・スピルバーグ
マーティン・スコセッシ
サム・ペキンパー
アンドレイ・タルコフスキー
フェデリコ・フェリーニ
ロン・ハワード
クリント・イーストウッド
などなど・・・影響を受けた映画監督や作家は枚挙にいとまがない。
『七人の侍』や『隠し砦の三悪人』『生きる』『素晴しき日曜日』『悪い奴ほどよく眠る』『用心棒』『野良犬』・・・・たくさんの名作を残しています。
そして、どの映画も一級のエンターテインメントになっているということ。
ボクも若い頃からたくさんみました。
本当にどの映画も、面白いです。
その中で、あえて一番面白い作品を選べと言われたら、この作品を選びます。
日本の刑法を変えるほどの影響力を持った映画
『天国と地獄』
「87分署シリーズ」で有名なアメリカのミステリー作家エド・マクベインの小説『キングの身代金』に触発され、映画化した作品。
仲代達矢、三船敏郎、香川京子、山崎努、日本を代表する名優が出演しています。
これは大学生の頃、どこかの名画座で観たのですが、原作とは全く違う内容でした。
子供の身代金誘拐の話なのですが、緻密な推理映画になっている。
当時の誘拐罪は刑が今より軽かったのです。
この映画がきっかけになって、誘拐罪が重罪になった。
刑法を変えるほどの映画だった。
映画の半ばでクライマックスのような展開になるんです。
「ええ~!? この後、どうなんるだ?」
映画の途中で心配になるくらいのすごいシーンがあるんです。
内容はこれから観る人のために書きませんが、今回の画像がヒントです。
でも心配は無用でした。
その後の展開は、さらにすごくなっていくんです。
まさにエンターテインメント。
一級のミステリー。
いや~、黒澤明っていう監督は、本当にすごい仕事をした人なんですね。
黒澤明の映画を観たことない人って、けっこういるんです。
それはすごくうらやましい。
だって、これから観られるんですから。
藤村 正宏
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