好きなことをしているとそれが価値になる時代

個性がなければ選ばれない

今年は梅雨明けしないのかなって思える東京地方です。
ボクの家ではひまわりの花だけが夏を感じるモチーフです。
ひまわりって好きな花のひとつです。
大きくて、鮮やかで、見ているだけで元気になります。
かなり個性的だなって思う。

個性が際立っていないと、もう売れない時代です。
だから今まで活かしてこなかった「あなたらしさ」を、ビジネスに活用するってこと。

ひまわりがあると元気になります

ひまわりがあると元気になります

今の時代、モノはとっても豊かだし、みんなモノはもっている。
一生買わなくてもいいくらい服や靴あるでしょう。
TVだってエアコンだって持ってる。
食べ物だって、ダイエットしなきゃいけないくらい豊かで有り余っている。
そんな時代です。
企業からしてみたら、選ばれにくいってことです。
だってみんないい商品やサービスを、安く世の中に提供している。

その中から選ばれるためには、際立った個性が必要だってことです。
だから質の高いいい商品やサービスを、安価で提供しているだけでは選ばれないってこと。
他でも代用できるようなビジネスだったら、もうやっていけないのです。
あなたから買う理由はなんですか?
それが「個性」です。

差別化するな! 独自化を目指そう!

USPという言葉を知っていますよね。
「ユニーク・セリング・プロポジション」
「あなただけの独自の価値」です。

お客さまに選んでもらえるユニークな他社とのちがいが主張できる強みのこと。
そういうこと。

このUSP、個性ってとっても大切です。

ボクは「差別化」を目指すな、っていうことをよく言っています。
これからの時代は、差別化っていう考え方だと、成功しないからです。

「差別化」ということは誰か競合がいるということ。
大切なのは、その会社が持っている独自の価値を消費者に知っていただくこと。
他社やライバル会社を意識することももちろん大切ですが、そこに集中すると、常に他社との競争に走ってしまい、お客さまが見えなくなる。
その結果、不毛な価格競争に陥り、選ばれる要因が、価格だけになってしまう。
そうなったら大変です。
利益も出ないし、働いている人のモチベーションも下がってしまいます。
そして、本来のビジネスの目的を見失ってしまうことも少なくない。
だから「差別化」という考え方ではなく、「独自化」。
あなた独自の価値を伝えましょうということです。

Apple社の創設者で、革命的な製品を世に送り出してきたカリスマ、スティーブ・ジョブズが言った言葉があります。

美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?
そう思った時点で君の負けだ。
ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。

名言です。そして、ビジネスの真理です。
独自の価値を見つけることが大切です。

独自の価値っていうのはこんな感じ。

お客さまはたくさん似たような店があって
どこで買ってもいい
あるいはどこからも買わない
という選択肢がありながら
どうしてあなたの店で買わなければならないのか?

この答えがUSPです。
これがしっかりとお客さまに伝わらなかったら、売れないし、お客さまとの関係性も作りにくいわけです。

 

お客さまはお金を支払うだけの価値があると思うから、消費するわけです。

自分の好きなことをやり尽くすこと

個性的になるために、自分の好きなことを、常に必死でやることが大事だと思う。

エクスマの塾生さんたちの多くは、好きなことを大切にしている。
だって人が一番必死になってやるのは「好きなこと」だから。
自分の感情に嘘をつくことはできない。
それが仕事に反映される。

いかに情熱をもって取り組めるか。
どれだけ熱く語れるか。
夢中になって続けられるか。

孔子の『論語』にこういうことが書いてあります。

子曰く
これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

優れた知識を持っている人も、どんな熟練した能力を持っている人も、そのことが大好きだという人には敵わない。
そのことが大好きだという人も、それを楽しんでいる人には敵わない。
そういうコトです。

楽しんでできることは、どこまでも続けられます。
勉強も、苦痛じゃないから、さらに詳しく、上手になっていきます。
だから他が真似できない、そういうレベルになっていくのです。
あなたが心の底から楽しめることってなにかを考え、それを必死に、やり尽くすぐらいやってみることです。
ハマるくらいやり尽くしてみることです。

そして、それが価値になるくらいやってみる。
そうすると発信の量も多くなり、質も高くなるのです。
あなたが好きなことをやり尽くし、それを楽しく発信していくと、必ず共感してくれる人がいます。
共感してくれた人が、応援してくれるようになります。

SNSが普及した時代は、「どこで買うか」よりも「誰から買うか」にシフトしてきている。
見ず知らずの人からは買わない時代が、着実に近づいている。
個性的な発信をして、共感やつながりを作っていかなければならない時代です。

関係性がUSPになる時代

顧客との関係性や社会との関係性で「独自化」することを目指すのです。

さまざまなところで言っていますが、これからのビジネスは「関係性」が重要です。
人は同じモノを買うのなら、関係性の深い店や人から買います。

あなたの店にも「おなじみさん」や「ファン」みたいなお客さまがいるはずです。
そういうお客さまをたくさん増やすことです。
独自の価値を活かしながら、あなたの店を中心に顧客とのコミュニティを作り出していくこと。
これは他の店が真似できない価値になります。
商品やサービスが個性化していきます。

個性的になるというのは、あなたの好きなことを仕事に取り入れること。
好きなこととあなたの仕事の融合。
これが個性になって、あなたが選ばれる理由になるのです。

好きなことを仕事に取り入れられないか、考えてみましょう。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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