霊長類の群れの数は脳で決まる
今日は東京のエクスマセミナーです。
ボクの新しい本『「つながり」で売る!7つの法則』の出版セミナーです。
その中で話そうかなって、思っていることを少し書きます。
(話すかどうかは、まだ決定ではありませんが)
以前『NHKスペシャル』だったと思うんですけど、それを観ていて、とっても面白いことを考えました。
その番組は、ボクたち人間が、どのように進化してきて、どこにむかっていくのか。
進化をテーマにした内容。
番組中での話がとっても興味深かった。
霊長類(サルやヒト)は、その種によって群れの数がだいたい決まっているそうです。
これは大脳新皮質の割合と群れの数は正比例しているということ。
・テナガザル 2.08% 15匹
・ゴリラ 2.65% 35匹
・チンパンジー 3.20% 65匹
真ん中の数字、%と書いてあるところが、脳の中で大脳新皮質が占める割合です。
これを越えてしまうと仲間と認識されずに、内部で戦いが起きたり、殺し合いが起きるそうです。
そしてこれをわれわれホモ・サピエンスに当てはめてみると。
・人類 4.10% 150人
面白いでしょ。
通常の集団は人類でも150人程度。
人間が、特徴を覚えておくことができる数は150人前後ということ。
現代でも、世界中に原始的なコミュニティで生活している人たちがいます。
そのコミュニティの平均人数は153人。
これはちょうど3世代の血のつながる人数に相当するそうです。
SNSも150名くらいが親しい関係
面白いなと思った。
どうしてかというと
FacebookなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)の友達の数なども、150人前後が親しい関係になるというデータがあるから。
これって、人間の脳からきている数字なんですね。
ということは、153人の熱烈に応援してくれる、ファンのようなお客さまを作ることができる。
そういうことですよね。
その信者のようなファン層に向かって有益な情報を発信しつづけ、関係性を構築すればいい。
ボクが言っていることは間違いないな。
そう思ったデータでした。
拡散の力を見誤らないこと
でもね・・・
「SNSを使って『関係性』を作りましょう。
ファンや信者のようなお客さまを、しっかりフォローすると会社や店は、繁盛するようになります」
そういうことを言うと、
「そりゃそういう客が大切っていのはわかるけどね。あまり人数が多くない信者を少しくらい増やしたからってうちの売上にそんなに影響でるのかなぁ? うちはたくさんの不特定多数に向けて訴求するんだから。100万人規模に訴求しなきゃ意味ないよ」
なんて言う会社の人がいます。
こういうふうに考えてしまうのが、リテラシーレベルが低い恐ろしさです。
いつの間にか、同業他社に先を越されて気づいたときには、もう手遅れ。
そんな事態になってからでは、遅いのです。
153人のコミュニティの数をバカにしてはいけません。
たとえば、あなたのファンの人153人があなたの発信した情報を拡散する。
それぞれファンのソーシャルグラフ(SNS上のつながり)の153名がまたFacebookやTwitterでコメントしたり、いいね!をしたり、RTしたりしてそれがまた153人に伝わっただけで
153×153×153=3,581,577人
350万人以上になるのです。
大金を使って、マスコミを使い不特定多数に情報を垂れ流す時代ではない。
だって100万人に向けて情報を流しても、ほとんど観てもらえないんですから。
そういうことです。
あなたの周りのファンのような153人のお客さまと、しっかりとコミュニケーションして、関係性を深めていきましょう。
そうすることで、その先には膨大なお客さまがいるのです。
これがSNS時代のすごい面白いところ。
本当に「つながりの経済」になってきた。
それを実感する毎日です。
さあ、今日もお台場で圧倒的な場を作ります。
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藤村 正宏
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