カーナビに出ない道がある
2015年の3月に、首都高速中央環状線(C-2)の大橋と大井南の間が開通しました。
この高速が開通したことで、ボクの自宅から羽田空港までが短縮されたのです。
今までの半分くらいの時間になった。
夜なんかだと、羽田空港から自宅まで30分かからないこともある。
便利です。
けっこう使う高速道路です。
でも、その道がクルマのナビでは出てこないのです。
ボクのクルマは2015年1月に登録したBMWの3シリーズのツーリングワゴンです。
当時、最新式のナビゲーションシステムが装備されていました。
でもね、最新式のナビが、すぐに・・・、わずか2ヶ月で使い物にならなくなったってことなんです。
人の家の上をガシガシ通っていく。
専用機はますます売れなくなる
スマホの性能が良くなり容量も増えたことで、現在、専用機といわれている商品が売れなくなっています。
たとえばi-Podに代表されるデジタルミユージックプレイヤーや、コンパクトデジタルカメラなどです。
最盛期の5分の1くらいになっている。
そんな中でもカーナビはコンスタントに売れているそうです。
それは新車にだいたい標準装備されているから。
でも、このままだと、いずれ消え去る商品だろうなって思うわけです。
中国に行った時に、3人のクルマに乗ったのですけど、みんなカーナビは付いていませんでした。
みんなスマホを使っていた。
そのほうが最新にアップロードされているし、無料だから。
新しいマーケティングの概念を持とう
以前のマーケティングのシナリオは以下の3つのどれかを選ぶことというのが、定説でした。
1:高性能の質の高いものを提供する
2:どこよりも安くする
3:狭いターゲットと専門性
そして、この3つを同時にすることは不可能だと言われていたわけです。
MBAの授業でもやっています。
でも、スマホのアプリはこの3つを同時に実現しているってことです。
ヤフーナビもグーグルナビも最新のコンテンツにアップロードされています。
おまけにアプリは無料です。
そして、使っている人にカスタマイズされていく。
性能がいい
無料
ユーザーにカスタマイズ
もう、昔の考え方のマーケティングが通用しなくなっているってことです。
世の中、激しい勢いで変わっているのです。
スマホの普及、ICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)の進化、SNSのインフラ化、IoT(モノインターネット)。
昔の考え方のままビジネスをしていると、ある日突然、業界がなくなっているってこともあるかもしれません。
世の中は「つながりの経済」になってきているのです。
つながりの経済に合ったビジネスをすることだな。
そう思うのです。
藤村 正宏
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