ビジネスには遊び心を忘れないこと
人間にとって「遊び」っていうのは、生きて行く上で、とっても大事なことです。
子供は遊びながら世の中を学んでいきます。
社会性を身につけていく。
大人になってからも遊びは、人生を豊かにしてくれるものです。
余裕、間、豊かさ、穏やかさ、心にそういうものが生まれる。
そして、それが人々に伝わっていくのです。
でも、これがビジネスの世界になると、突如、遊び心というのは、ある種の仕事以外、タブーになる。
ある種の仕事というのは、たとえば映画関係、芸能関係、演芸、音楽業界などなどの、エンターテインメント産業。
長い間、ビジネスの世界では、「遊び心」を忘れてきた。
遊んではいけないと言われてきてた。
でもこれからのビジネス、特にサービス業は遊び心が大事だと思う。
なぜかというと、情報があふれている時代に、選んでもらうのは大変だからです。
情報はほとんど見てもらえないと思ったほうがいい。
見てもらえても、消費者はすぐに次の情報に興味が移ってしまう。
だから、よほど個性的でなくては選んでもらえない。
その中でも遊び心があって、おもしろい情報は好まれる傾向があります。
それが個性になっていく。
人間は、厳しくて真面目なところより、明るくて楽しいところが好きなのです。
真面目な店よりも楽しい店。
厳しい店より明るい店。
ビジネスには「遊び心」が大切なのです。
データだけを頼っていたら陳腐になる時代
人々が消費するっていうのは多くの場合、「感情」です。
理性で消費することももちろんあります。
スーパーの店頭で賞味期限を見たり、グラム当たりの価格を調べたり。
でもね、欲しいと思うのは感情です。
感情に訴えかけることは、大切です。
今までのマーケティングは理性やロジックを重んじてきた。
データやスキルやスペックが重要だった。
でも「つながりの経済」のマーケティングは、感性や感情を第一に考えるべきです。
「好き嫌い」や「なんとなく」を大切にすること。
直感やひらめきが大事なんです。
だいたい過去のデータ通りにやっていたら、みんな同じになってしまう。
過去のデータは、他の会社だって同じです。
ロジカルだけだと、他とあまり変わらない展開になってしまいます。
だってロジックで行動するってことは、みんな同じ結果になるってこと。
陳腐です!
人々は好き嫌いや、なんとなくいい、で選んでいるのです。
だから選ばれるために「遊び心」が大切ということ。
SNSの発信も
仕事を目的に使っているSNSも、あなたの個人的なことを投稿することは、とっても大切なことです。
それが「遊び心」です。
日曜日に現代美術館に行ったとか
伊坂幸太郎の小説を読んだとか
沖縄に旅行に行ったとか
昼間からスパークリングワインを飲んだとか
Facebookで友人が紹介していたカレー屋で食事したとか
仕事のことばかりではなく、そういう人間味のある投稿をすることが、SNSで共感を呼ぶためには必須の要因になる、
その人らしさが出て、読んでいる人にとって親近感がわく。
「そうか、現代美術が好きなんだ」
「小説を読むんだな」
「小さな子供がいるんだ」
などなど、読んでくれている人との間に共感を生み出してくれる。
だから個人を出すことが重要なのです。
すべてのサービス業がエンターテインメント産業になる日
ビジネスに「遊び心」を忘れないこと。
特にサービス業はそれが必須といってもいいかもしれません。
だってサービス業の基本はお客さまによろこんでもらうことだから。
そう考えると、すべてのサービス業は、物販も飲食業も宿泊業も学校もコンサルも「エンターテインメント産業」と捉えることが、成功する考え方かもしれない。
「遊び心」を取り入れてみましょう。
すべてのサービス業が遊び心を仕事に取り入れたら、世の中とっても明るくて楽しくなるだろうな。
そんな妄想をしているのです。
藤村 正宏
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