「世界とつながる」から「身近とつながる」へ
インターネットを初めて使ったときの興奮は、今でも覚えている。
もう20年以上たつ。
アメリカの「テネシー水族館」のホームページにアクセスしたのが最初でした。
ボクが役員をやっていた会社の、アメリカの本社が作った水族館。
真夜中、午前3時過ぎ。
自宅で、パソコンの画面に、見慣れたテネシー水族館のロゴが出てきた時の感動は、すごいものでした。
自分の部屋が世界中のどこにでもつながっているって感覚。
さらに、見るだけでなく、世界中の誰とでも交流できる。
インターネットを手に入れたことで、自分の能力が、大きく広がった感じがした。
その時には、周りの風景がまったくちがうものに見えた。
その後インターネットが世界を変えていく。
ビジネスにもさまざまな活用をされた。
新しいサービスや商品も生まれた。
ネットショップやネットの旅行エージェント、いろいろなビジネスが生まれました。
そして、いつの間にか、インターネットは当たり前に使っている時代になった。
今の20代の人たちはモノ心ついた頃には、インターネットはインフラになっています。
そういう人たちは、ネットで検索するのが当たり前になっている。
生まれた時からあるのですから、人種が違うっていってもいい。
そして今、SNSを中心にソーシャルメディアが登場して、さらに人間の能力を飛躍的に広げた。
世界中の人とつながることができるインターネットでしたが、SNSという進化形のインターネットのインフラで、それが広い世界ではなく、身近な世界とどんどんつながるようになりました。
Facebookで友人の投稿を見ることで、彼が何を好んで、どんな生活をしているのか、だいたいわかるようになってきた。
Facebookである人の考え方を見て、その人がどういうことを大切にしていて、どういう思想をもっているのか、ある程度わかるようになりました。
これは、インターネットがものすごく進化したと言っていいことだと思う。
Facebookで仕合わせが広がっていく
おおげさに言えば、Facebookはインターネットの概念を変えた。
そう思うんです。
まず、Facebookは実名登録義務があるので、ほとんどのユーザーが実名。
これはとっても大きな貢献でした。
実名登録だということが、企業にとって、使いやすくなりました。
今まで2チャンネルに代表されるような、ネガティブな炎上が起きにくくなったってこと。
というか、ほとんど起きません。
だって実名ですから。
インターネットのネガティブなイメージをポジティブに変えた。
そして、「いいね!」というボタン。
これが肯定的でしょ。
アンケートなどをやってみるとわかることですが、人間は反対意見や否定的なことは書き込みますが、肯定的なこと、いいと思ったことは言わない傾向があります。
「いいね!」というのは、Facebookの英語版では「Like」です。
「好き」ってことです。
ここに、これからの消費の新しい姿が象徴されている。
「好きになってもらう」
好きになってもらってから、買ってもらうという流れを作りだすことが繁盛する会社になるためのコツです。
いきなり売り込んだり、説得したり、そんなやり方がもう通用しない時代なるということです。
しつこいようですが・・・
大切なことなので、何度も言います。
キーワードは『関係性』なのです。
売る前に好かれることを考える。
お客さまと、「信頼・共感・好意」を創りだすこと。
お客さまに、あなたのことを、あなたの会社を、あなたの商品を好きになってもらうこと。
それが大切です。
いずれ、見ず知らずの人からモノを買う時代ではなくなるかもしれません。
そのためには、好かれる能力って、とっても重要になってくる。
好かれる経営者、好かれる営業マン、好かれる人になりましょう。
Facebookがインフラのように使われるようになると、人柄が重要になってくるのです。
夏の土曜日、なんだか睡眠リズムが乱れて、早朝に起きて考えていたのは、概ねそんなことだ。
NHKラジオのNEWSで、「東京地方、今日は猛烈な暑さになります」って言っています。
今日も暑くなります。
喉の乾きを感じる前に、水分をとって、熱中症にならないようにね。
藤村 正宏
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