ゴールデンウィークの真っただ中。のんびり時間がある方は、仕事のことや日常の些末なことを忘れて、読書するのもいいですよね。
たくさんの本があるけど、今日は名作と言われている海外の面白い小説の紹介です。
あくまでもボクの個人的なおすすめですけど。
感情が揺さぶられる、物語の世界に入りこんでみましょう。
小説を読むのもこれからの時代、ビジネスにとって価値になることです。
そんなに長くなく読みやすく、なおかつ物語として面白い、海外の小説を紹介します;
『夏への扉』ロバート・A・ハインライン:著
ボクはあまりSFは読まないし、SF映画もほとんど観ない。
でも、この小説と映画「ブレードランナー」は傑作だと思う。
『夏への扉』
落ち込んだり、うまくいかない日に読むと元気になる本です。
物語としてもとっても面白い。
信頼していたビジネスパートナーに裏切られ、最愛の婚約者にも裏切られ、すべてを失くした主人公。
可愛がっている雄猫の「ピート」とも離れ離れになってしまう・・・
そこで目に入ってきたのは『冷凍睡眠』のCM。
タイムトラベルものですが、それがとっても自然です。
SFぽくないのがいい。
主人公の飼っている雄猫のピートは、冬の寒い季節になると、人間用のドアのどれかひとつが、夏に通じているという固い信念を持っているんです。
読んでいるうちに、ピートと同じ気持ちになる。
「明日は、今日より、ずっといい日になる」
読み終わった後、本当にそう信じられるステキな小説です。
『ゲイルズバーグの春を愛す』ジャック・フィニイ:著
現実の世界では、時間を戻せない。
でもフィクションの世界では、時間だって戻すことができる。
ノスタルジーの作家といわれるジャック・フィニイの短編小説集。
中でも一番好きなのは、『愛の手紙』(ラヴレター)。
ある青年が偶然買うことになった、100年前の小さな机。
家に帰って机を設置してみると、隠しひきだしがあるのを見つける。
その小さなひきだしの中には、一通の手紙が・・・
それは100年前の女性が書いた手紙。
それを発見した青年は、その手紙に返事を書いてしまう。
そうすると・・・
時を超えて、現代に生きる青年と100年前の女性がつながる。
時間が織りなすロマンティックな切ない物語。
間違いなく、傑作です。
『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド:著
小説『グレート・ギャツビー』を書いたフィッツジェラルドは1920年代に活躍したアメリカの作家。
ヘミングウェイやフォークナー、T・Sエリオット、レイモンド・チャンドラーら同時代の作家とともに『ロスト・ジェネレーション(失われた世代)』と言われた。
ロバート・レッドフォードが主演した映画『華麗なるギャツビー』は、この小説をけっこう忠実に映画化している。
(最近では、デカプリオ主演で映画化されて、けっこうよかった。でも、ボクはレッドフォードのギャツビーが好き)
若い頃にこの小説を読んだときに、わけもなく、宿命的に惹かれていく自分に驚いた。
この美しくもせつない物語は、ボクを夢中にさせた。
理由はよくわからなかったけど、きっとボクにそういう要素があったのだと思う。
失われていくものの美しさや、はかない美しさ。
美しいものでも、どこか退廃的な美しさに惹かれる嗜好性。
1920年代という時代が好きなのも、きっとそういうことなんだと思う。
フィッツジェラルドは、素晴らしい短編小説もたくさん書いているから、この長編を読む前に、短編を読むのもいいかも。
『バビロン再訪』
『雨の朝、パリに死す』
『氷の宮殿』
などが有名。
GWに退廃的な美に触れてみるのも、いいかも。
藤村 正宏
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