プライベートをもっと発信してみよう
GWいかがお過ごしですか?
ボクはちょっと「事情」があって、ずっと東京の自宅にいます。
でも一般的にGWは、旅行に行ったり、映画を観たり、買い物したり、食事したり、そんなプライベートなことを発信するいい機会です。
あなたの仕事以外のプライベートな側面も、見せること。
これってとっても大事なことです。
どうしてかというと、ビジネスが「カジュアル化」しているから。
ここ数年、そう思う。
現在成功している世界的な企業の社風が、かなりカジュアルになっていることと、今の世の中自体が、SNSの普及でカジュアルな社会になってきている。
そういうこと。
ビジネスマンのスーツ離れ
ここ数年、ニューヨークのビジネスマンたちが、スーツを着用しなくなった。
それはスティーブ・ジョブスのプレゼンテーションが影響している。
企業の、特にIT関連企業のCEOが新製品のプレゼンをするときの格好。
みんなカジュアルな服装をしています。
ジョブスもジーンズだった。
アップルだけじゃなく、FacebookやGoogle、Amazonのようなカジュアルな文化の企業の急成長が影響している。
Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Googleのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Amazonのジェフ・ベソスなどの時代を代表するIT系企業のトップは公の場でもかなりカジュアル。
巨万の富を得ても、高級ブランドで着飾ったりしない。
それがクール(格好いい)。
確かに、カジュアルな企業文化。
抑圧や管理とは無縁の企業文化。
そういう企業が成長しているということは事実だと思う。
これはニューヨークだけの兆候ではなく、あのスーツ発祥の地、イギリスでも顕著。
ビジネスマンの調査で、スーツを着るのは10%という結果らしい。
さらにイギリスの新聞社の世論調査の結果、74%の人々が、ネクタイは今後50年以内に消滅すると予測しているそうです。
こうなってくると、スーツを着ている人は仕事ができない時代遅れの人間。
そういう環境になるのかもしれません。
ファッションは昔、メディアだった
そういえば、ここのところ、いわゆるスーパーブランドといわれているブランドが売れなくなっているという。
我が国でのインポートのラグジュアリーブランドの売上は、この15年間で半分以下に減少している。
これも時代の流れなのかもしれません。
以前、ファッションというのは、ある意味「個人のメディア」でした。
こういう服を着ているから、私はこんな人なのよ。
そういうことを伝える言語だった。
エルメスやシャネル、カルティエ、ヴィトンを身に着けることで、その人の個人を発信していた。
ラグジュアリー・ブランドが、所有者の「記号」になっていたわけです。
どういうライフスタイルなのか、どういう趣味趣向なのか、どれくらいの経済力なのか・・・などなど。
でも、今の時代、そういう必要がなくなってきたということ。
そんな面倒なことしなくても、SNSがあるから。
SNSでの交流はより感情的で、より深く、より早いってこと。
だから「記号」をもたなくても、その人のライフスタイルや人柄がわかる。
インポート・ラグジュアリー・ブランドの「記号的」役割は終わったっていうこと。
今まで見栄やごほうびとして消費されていた消費が、なくなりつつある。
そういうことなのかもしれない。
カジュアル≒個性的な会社
そうは言っても、まだファッションのメディア力ってあると思う。
人は外見で判断される。
これは間違いありません。
特に会社のトップの服装は、影響力が大きいと言える。
今の成熟した時代「カジュアルな服装のCEO」っていうのも、ある意味メディアとして機能している。
カジュアルな雰囲気が、多くの他の会社とはちがうっていう「個性」を訴求している。
「風通しのいい会社」
「常識に縛られていない会社」
「クリエイティブな会社」
「若者がたくさんいる会社」
「個人の能力を年齢関係なく認めてくれる会社」
「新しい考え方の会社」
「流行のビジネスモデルの会社」
「能力の高い人が集まっている会社」
などなど、主観的にはそういう意図はなくても、客観的にはさまざまな印象を与える。
いずれにせよ、現在のビジネスは徐々に、カジュアルになってきていると思う。
そのほうがさまざまなコトが伝わりやすくなっているから。
それは「つながりの経済」になってきたということ。
カジュアルなほうが
関係性がつくりやすい。
親近感がある。
SNSの普及で、人柄やライフスタイルが、隠していても伝わる時代になった。
どんなに世の中が変わっても、つながりというのは「人と人」とのつながりです。
だから真面目に仕事の側面だけを見せているだけでは、選ばれにくい世の中なのだと思う。
GW、意図的に仕事以外のことを発信してみましょう。
藤村 正宏
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