役立つ、優れたコンテンツだけではメディア化は無理
企業のメディア化するためには、質のいいコンテンツが必要ですが、それだけでは不十分です。
どんなに優れたコンテンツでも、見てもらえなかったら存在しないのと同じだから。
オウンドメディア(企業のオリジナルのメディア。ブログやウェブサイトなどはこれです)を使って企業をメディアにするためには、「文化」と「マーケティング」が大切な要素になってきます。
「文化」とは、メディアが伝える内容(コンテンツ)の部分です。
ブログでも、ウェブサイトでも、キュレーションでも、広告でも、デザインでも、店舗でも、
時代性のある、有益な、楽しい、情熱あふれるコンテンツが必要になってくる。
要するに面白いコンテンツです。
これは必要だということは、誰もが知っていることです。
そして今は、どこの会社もコンテンツを創っています。
あなたの会社以外も、みんなこぞってメディア化しようとしている。
コンテンツを発信する企業や個人事業主は、毎日増え続けている。
だから、ただのスキルやノウハウだけだったら、見てもらえなくなる。
競争が激しくなっているってことです。
だから、あなたの個性や会社の文化が伝わるようなコンテンツにしなければなりません。
この部分はいつも工夫して、いつも鍛錬することが大切です。
マーケティングの視点がなければ意味がない
そして次に必要なのは、マーケティングの概念。
コンテンツがどんなによくても、それを意中の人に届けられなかったら、意味がありません。
作ったコンテンツを、誰に向かって、どういう場所で、どういう方法で届けるのか。
そこにはマーケティングが必要になる。
商品のことで考えてみましょう、
「いいモノを作れば売れる」というのは今の時代にはありえません。
マーケティングとは、いいモノを作って、買いたいと思う人をみつけたり作り出したりして、さらにずっと繰り返し買ってもらえる仕組みを作ることです。
それと同じように、ただ役立つ素晴らしいコンテンツを発信していたら、企業がメディア化できるか。
それはありえないわけです。
ウェブマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングのスキルが重要になってくる。
たとえば今の時代、スマホでアクセスしている人の数がかなり増えました。
ボクのブログでも60~70%の人がスマホで見ています。
ビジネス系のブログでもそれだけの割合になっているのです。
だからスマホに対応したウェブサイトやブログにしなければ効果が薄くなるのです。
スマホに対応していなウェブサイトは、資料請求が減少したり、売上が減少したりする。
コンバージョーンレート(カンタンに言うと反応率)が低下するわけです。
だって、わざわざスマホの画面を拡大して、申し込んだり資料請求をしてくれる人は少ないのです。
4月になったら、それがもっと顕著になります。
Googleが発表した「モバイルフレンドリー」。
スマホで検索した場合、スマホに対応していないサイトは表示されなくなるか、表示されにくくなるというアルゴリズムの変更。
早急にあなたのウェブサイトがスマホ対応になっているかを確認したほうがいいですよね。
そういうことを知らないで、スマホ対応が遅れたら、どんなにいいコンテンツを発信していても、多くの人に見てもらえなくなるってことです。
もったいないことです。
ソーシャルメディアマーケティングも同じです。
各SNSの特長を理解して使っていなければ、そのコンテンツを拡散したりシェアしてもらえないという結果になる。
それももったいない話しですよね。
見てもらえないだけならまだしも、逆効果になることもあります。
たとえばFacebookページで売込みの発信や、ブログ更新しましたっていう味気のない投稿ばかりしていると、嫌われることもあります。
Facebookの特性を理解していなければ、いいと思ってやっていても嫌われるという悲しい結果になる。
SNSそれぞれの特徴があります。
Facebook、Twitter、Instagram、Google+。
自分で深く使わなければ理解できないし本当の利用なんてできないのです。
「文化」-優れたコンテンツ
「マーケティング」ー科学とリテラシー
このふたつがなければ、企業のメディア化は難しいってことです。
あなたの会社が素晴らしいメディアになることを祈っています。
藤村 正宏
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