あなたのお客さまは誰ですか?
ソーシャルメディア時代、生活者の好みやニーズも多様化している。
そんな環境の時にはターゲット設定が重要になってきます。
ターゲット設定のために参考になる3つの軸について書いてみました。
商いとは、
「何を(what=商品・サービス)」
「なぜ(why=経営理念)」
「いつ(when=商機)」
「どこで(where=立地)」
「どのように(how=業態・販売方法)」、
そして「誰に(whom=ターゲット顧客)」という5W1Hの実践にほかなりません。
ソーシャルメディアの時代、「誰に」がかなり大切な要素になってきます。
「ターゲット」です。
「あなたのお店のターゲットは誰ですか?」と尋ねると。
「ターゲットは20代女性です」とか、「30代の主婦です」とか、そういう答えが返ってくることがあります。
もし、あなたもそう答えていたとしたら、あなたの商売は「時代」に合わなくなってきているのかもしれません。
だって、20代女性や30代の主婦って、みんな同じ生活をしていますか?
同じ価値観で、同じ趣味で、同じ服を着ているか? といったら、そんなことはない。
あなたの周りを見渡してみて下さい。
100人いたら、100人とも違うかもしれない。
だから「20代女性」なんて人、どこにもいないのです。
どこにもいない人を相手に商売をしているから、売れなくなるのです。
大昔は、「30代女性」「20代女性」というふうにターゲットを決め、そこに商品を売っていくことが有効でした。
でも、今はそういうターゲットの決め方は有効ではなくなっています。
消費者がすごく個性化しているからです。
現代社会、ビジネスの環境がすさまじい速さで変わっています。
インターネットが日常化して、たいていのモノはインターネットで買えるようになっています。
フェイスブック、ツイッター、ブログなどのソーシャルメディアを中心に情報が劇的に増えた。
さらに少子高齢化がすすみ、わが国の人口は確実に減っている。
お客さまも変わっています。
好みも多様化して、欲求も多岐にわたっている。
需要が供給を上回っていた時代は、「誰に」が漠然としていても、やってこられたかもしれません。
でも、それは大昔の話。
「あの人に」と言い切るくらいにターゲットが明確であってこそ、そのほかの5つも明確になります。
「どんな人に」ではなく「誰に」。
そこまで絞り込んで考えてみる。
商売を繁盛させるために、まずやらなければならないことは、このターゲットを絞り込むことです。
お客さまを「たった一人」まで絞り込むことが大事になってくるのです。
すると、マーケットは広がり、お客は増えます。
ターゲットを設定する3つの軸
①属性
年齢・家族構成・職業・年収・居住地・学歴など
基本的な属性②価値観
大切にしているもの・考え③悩み・課題・夢・願望
今、解決したい悩みや課題
今、かなえたい夢や願望
こういうふうにターゲットを設定することです。
これはボクのオリジナルじゃなく、いろいろなところで言われているターゲット設定の考え方です。
それを軸に、自分の商品やサービスのターゲットを考えてみましょう。
たとえば、ボクの事例によく出てくる長野県白馬にある「ホテル五龍館」のヒット商品。
「元気に変身!女の一人旅」という宿泊プランの場合は以下のようなターゲット設定です。
属性 = 32歳独身女性 東京の商社OL
価値観 = 仕事大好き 無理しても働く
課題・願望 =疲れているので温泉でのんびり疲れをとりたい自分の時間や趣味より仕事を大切にしている
32歳の独身OL。
自分でも疲れているのがわからなくなっていて、
それが原因で仕事にミスが出る。
これはまずいということで、週末に温泉でのんびりしようと思っている人。
あなたのお客さまを、なるべく具体的にしていくということです。
唐突ですが、ラブレターを書いたことありますか?
ラブレターを書くときには、相手を特定していますよね。
誰にラブレターを渡すのか?
斉藤晃子さんに出そうとか、佐藤玲子さんに出そうとか。
これが決まっていないのに、ラブレターを書く人はいません。
お客さまも一緒です。
誰かわからない人に伝えることは難しい。
あなたのお客さまは誰ですか?
藤村 正宏
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