届けるより、寄り添う 拡散より、信頼 SNSは“誰かのそばにいる”ための道具だと思う
SNSって、なんとなく「賑やかな場所」っていうイメージがありますよね。
バズとか、炎上とか、トレンドとか、常に何かが流れてる。
でも、僕は思うんです。
SNSって、本当は“やさしい道具”だって。
使い方を間違えなければ、誰かとちゃんと向き合える。
使い方をちゃんとすれば、関係が少しずつ育っていく。
そんな道具なんじゃないかなって。
広げるより、深める
たくさんの人に知ってもらうことも大事だけど、
SNSの一番すごいところは、「ひとりとちゃんとつながれる」ところだと思います。
お客さんが「これ、おいしかった」と書いてくれた投稿に、
「うれしいです!」ってひとこと返す。
それだけで、その人との関係はほんのすこし深まる。
その“ちょっとだけ”が積み重なると、信頼になる。
SNSって、派手な花火より、静かに根を伸ばす木みたいなものかもしれません。
ネイルサロンの、静かなやさしさ
あるネイルサロンのSNSを見ていたら、
お客さんの投稿に、こんなふうに返してました。
「いつもありがとうございます。次は春色、どうしましょうね🌸」
特別なことじゃない。
でも、やさしいんです。
なんだか、ちゃんと“見てくれてる”感じがする。
その人は、その投稿をスクショして「ほんとにここ好き」ってストーリーに載せてました。
宣伝じゃなくて、共感。
広告じゃなくて、関係。
そういうやさしさが、じわじわと信頼を育てていくんだと思います。
SNSは、すこし時間がかかるもの
「毎日投稿してるのに、反応がない」
「がんばってるけど、売上につながらない」
そんな声をよく聞きます。
でもね、SNSって、畑みたいなもので。
すぐに実がなるわけじゃないんです。
土を耕して、種をまいて、水をやって、光を当てて。
そのうち、小さな芽が出てくる。
ちゃんと手をかけていれば、ちゃんと応えてくれる。
やさしく使えば、SNSもやさしく返してくれる。
そんなふうに、僕は信じています。
売る前に、信じてもらう
SNSでモノを売ろうとするとき、
どうしても「どう見せるか」「どう目立つか」に意識がいきます。
でも、「売ること」は関係の“結果”であって、“はじまり”じゃない。
まずは信じてもらうこと。
好きになってもらうこと。
「この人(この会社)、ちゃんとこっちを見てくれてるな」と思ってもらうこと。
それが、SNSの根っこです。
その根っこがしっかり育っていれば、あとから実はちゃんとついてきます。
関係を育てる仕事って、いいな
SNSの運用って、地味で、コツコツしてて、
たまに空回りしたりして、なかなか思うようにいかないこともある。
でも、よく考えたら、
「誰かとの関係を、育てていく」って、すごく尊い仕事なんじゃないかと思うんです。
一方的じゃなくて、対話があって。
数字じゃなくて、表情があって。
マニュアルじゃなくて、気持ちが動くやりとりがあって。
SNSって、ちゃんと使うと、ほんとにやさしい。
だって、そこには“人と人”がいるから。
そんなSNSの使い方が、僕は好きです。
SNSって、けっきょく人間くさいところが、いちばん魅力なんだよね。
だからこそ、焦らず、誠実に、やさしく育てていこうと思います。

藤村 正宏

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