返事がある世界に生きていたい|企業っていうより“人”として

人間関係で当たり前のことをSNSでも

「なんか、このブランド、好きだなあ」
そう思うときって、大体“返事”がある気がします。

コメントに「ありがとう」って返してくれたり、
商品に感想を書いたら「気づいてくれてうれしいです」って反応があったり。
そういうちょっとしたやりとりが、なんだかうれしいんですよね。

広告を打ちまくるよりも、たった一言の返事のほうが、人の心に残ることがある。
僕はそんなふうに思っています。

企業だって“人”の集まり

企業って、どうしても無機質に見られがちだけど、
よく考えたら、働いてるのはみんな人間です。
企画して、発信して、売って、届けて、対応して…。
どこを取っても、結局「人と人との仕事」なんですよね。

それなら、ブランドも「人」として振る舞っていいんじゃない?

かしこまった敬語じゃなくてもいいし、
ちょっとしたユーモアや、個性がにじんだ言葉遣いでもいい。

誰かのつぶやきに「それ、わかります!」と共感したり、
「今日は雨ですね」なんて、なんでもない話を返したり。
そういう日々のやりとりが、信頼につながっていくんじゃないかなと感じています。

ハンバーガー屋さんの「たった一言」

ある手作りバーガーのお店の話です。
SNSでお客さんが「今日ここのアボカドバーガー食べた。うまかった!」って投稿してたんですね。

そしたら、お店の公式アカウントがこう返してたんです。

「おお、アボカド、今日のは特に熟れ具合ばっちりでした🍔✨うれしいです!」

たったそれだけの返事なんだけど、投稿したお客さんはそのあと何度も来店して、
「ここのお店、ほんとに人のこと見てくれてる」って言ってました。

返事って、そういう力を持ってるんです。

住宅会社が「家を売らなかった話」

僕の知ってる工務店さんは、SNSでとにかく「家を売る」んじゃなくて、
フォロワーとの会話を大事にしています。

ある日、投稿に「家を建てたいけど、不安しかないです」ってコメントがついたんです。
普通なら営業につなげそうなところを、こう返してました。

「わかります。不安があるうちは、建てないほうがいいと思います。じっくりいきましょう。」

結果、その人は1年後に家を建てることになるんですが、決め手は「この会社、人として信用できた」だったそうです。

売らない返事が、信頼を生むこともあるんですね。

リツイートした「飲み方の工夫」

あるお酒の専門店。
「熱燗にして、ちょっとだけ生姜を入れると美味しい」っていうお客さんの投稿を見つけて、
「これはぜひ真似したい…」とリツイートしてました。

すると「これ公式に言ってもらえると思ってなかった!」と喜んだ投稿者が、
翌週、友達5人連れて店に来てくれたそうです。

小さな発見を見逃さず、返してあげる。
それだけで、ファンは「物語の登場人物」になってくれます。

僕らは、返事がある世界で生きていたい

無反応な世界って、やっぱりさみしい。
聞こえてない感じ、見られてない感じって、すごく孤独です。

でも、ちゃんと返事があると、そこに「いる理由」が生まれます。
「自分の声が届いたんだな」って感じられるだけで、信頼がちょっと育つ。

企業として、ブランドとして、いろんな施策を考えるのもいいけれど、
まずは目の前の「ひとつの返事」から始めるのが一番いいと思います。

特別なことじゃない。
ただ、ちゃんと向き合うだけ。

「企業っぽさ」じゃなくて、「人っぽさ」が伝わると、
SNSもビジネスも、もっとやさしくなる気がしています。

返事がある世界に、生きていたい。
企業っていうより、“人”として付き合いたい。

そんなふうに思ってる人、きっと僕だけじゃないはずです。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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