同じレースに参加するな！ エクスマの方程式で独自化しよう

競争に巻き込まれるな！

競争の激しい市場で生き残るには、同じレースに参加しないことが重要です。

TikTokでも、他のSNSでも、起業でも。
競争の激しいレッドオーシャンに飛び込むのではなく、自らブルーオーシャンを探し、新しい価値を生み出すこと。

たとえば、レストラン業界で考えてみましょう。
多くの飲食店は「美味しさ」や「価格」で競争しています。
しかし、東京のあるカフェは「書店と融合」させることで、「読書を楽しみながら食事ができる空間」を提供し、他の飲食店とはまったく違う顧客体験を生み出しました。

また、旅行業界では、単なる宿泊施設ではなく、「焚き火体験ができるキャンプ風ホテル」や「星空を満喫できるグランピング」など、「体験」を売ることで価格競争から抜け出す成功事例が増えています。

これが、成功への最短距離です。

ブルーオーシャンを見つける鍵

「モノを売るな、体験を売れ！」

これは、エクスペリエンス・マーケティング（エクスマ）の基本理念です。

エクスマの方程式：

1：お客はあなたの商品を欲しいわけではない
2：○○したいという願望がある
3：その結果、□□な体験や生活を手に入れたい

たとえば、日本で一番売れている市販薬の風邪薬「パブロン」。
多くの人が購入していますが、実は誰も「パブロン」という商品そのものを求めているわけではありません。

では、なぜ売れているのか？
それは、「早く風邪を治したい」ということを満たすからです。

仕事が忙しいから。家族旅行があるから。デートの予定があるから。
そうした「目的」を叶える手段として選ばれているのです。
誰もパブロンが欲しいとは1ミリも思っていないってこと。

同じような発想で生まれたのが、ミシュランのレストランガイドブック。
本業はタイヤ製造の会社ですが、「長距離ドライブを楽しむための目的地」を提供することで、結果的にタイヤの需要を高める戦略をとりました。
商品そのものではなく、「ドライブという体験」にフォーカスし、「自動車のある素晴らしい人生」を応援しているわけです。

伝わってます？

また、「写真館」も単なる写真を撮る場所ではなく、「家族の思い出を形に残す」ことで家族の絆をより輝かせることを提供している。

そう意識すると、価格競争に巻き込まれずに独自の価値を生み出せます。