「このデータを見ると、こういう傾向があることがわかります」
マーケティングの世界では、こうした分析が日常茶飯事です。
でも、その数字の向こう側には、いつも“人”がいる。
データを動かしているのは、生身の人間の感情や選択なのです。
たとえば、ある結婚式場の「紹介成約率が業界平均の2倍」だった。
理由は、華やかな会場? 最新の演出?
それだけではなかった。
この結婚式場は、「最安値保証」や「豪華な特典」ではなく、「お客様の人生に寄り添う式場」というストーリーを作りました。
そこでは、結婚式を挙げたカップルが数年後に赤ちゃんを連れて戻ってくる。
さらにその子どもが成長し、七五三の記念写真を撮りに来る。
そして、数十年後には、その子どもがまた結婚式を挙げる。
「人生の節目には、必ずこの式場がある」
こうした物語を生み出すことで、価格競争とは無縁の、揺るぎないブランドが生まれたのです。
また、ある中古車販売店は、「20代の若者の成約率が業界平均の1.5倍」というデータを持っていた。
理由を探ると、そこには“数字では説明しきれない物語”があった。
この店のスタッフは、車を売る前に「どんな目的で車を買うのか?」をじっくり聞いた。
「初めての車なら、安全性を重視しよう」
「通勤用なら、燃費がいい方がいいね」
「デートで使うなら、見た目も大事かも」
大手ディーラーのように値引きやスペックの説明ばかりではなく、
「この車なら、彼女とのドライブがもっと楽しくなるよ」
「この車に乗って、どこに行きたい?」
そんな会話を重ねることで、若いお客さんが「この店で買いたい」と決めるようになった。
人は、データではなく「物語」に共感する。
映画がヒットするのは、最新の3D技術がすごいからではなく、そこに「絆」や「感動」があるから。
ビジネスの数字の裏にも、必ずストーリーがある。
あなたのビジネスには、どんな物語がありますか?
そんなあなた自身の物語を見つけたい経営者やビジネスパーソンはこの塾に参加するといい。
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藤村 正宏

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