論理的に考えた。市場のデータを分析し、過去の成功事例を研究した。
では、それで?
結局、みんなが同じデータを見て、同じ結論にたどり着くなら、そこで競争は終わるどころか、むしろ始まる。
ロジカルな思考は、例えるなら「全員が同じ地図を持って登る山」のようなものだ。
その道を進む限り、どこかで横並びになり、価格競争や消耗戦に巻き込まれる。そこに、本当の独自性はある?
企業が生き残るために必要なのは、「あなたにしかできないこと」を見つけることだ。
それは、市場データには載っていない答え。
数字の外側にある「感性」や「違和感」に耳を澄ますこと。
たとえば、Appleが初代iPhoneを発表したとき、市場調査の結果は「物理キーボードのないスマートフォンは受け入れられない」と示していた。
実際、それまでの主流はBlackBerryやNokiaのようなキーボード付きの携帯だった。
でもね、スティーブ・ジョブズは違和感を信じた。
「もっと直感的で、美しく、触りたくなるデバイスがあれば、人はそちらを選ぶはずだ」と。
結果は、歴史が証明している。
ユニクロは90年代、アパレル業界の常識に逆らい、派手なブランド戦略を取らずに「シンプルで高品質な服を低価格で提供する」という道を選んだ。
データだけを見れば、当時の市場は「有名ブランドが強い」と分析されていた。
しかし、柳井さんは「ファッションはブランドではなく、ライフウェア(生活の一部)になるべきだ」と考えた。その結果、今ではユニクロは世界的なブランドになった。
ロジックだけでは到達できない場所がある。
もちろん、データや論理的思考は重要だ。
しかし、それだけでは、他と同じ場所にしか行けない。
あなたは、自分の違和感を信じているだろうか?
「誰もが正しいと言う道」の外に、あなたにしか見えない景色があるはずだ。
そんな独自性を見つけたい経営者やビジネスパーソンはこの塾に参加するといい。
「藤村流経営者塾」1期生募集のお知らせ|遊び心あふれるアート思考を体験しよう!
誰でも参加できます!
新しい可能性を追求しましょう!

藤村 正宏

最新記事 by 藤村 正宏 (全て見る)
- ロジックだけでは生き残れない - 2025年2月26日
- 論理的思考(ロジカルシンキング)が限界! すべての経営は〇〇〇になる! - 2025年2月25日
- 「やらなきゃいけない仕事」じゃなく「どうやったら面白くできるか」 - 2025年2月24日