9割の人が気づいていない「採用活動にSNSは強力なツール」

コストをかけずに良い人材を獲得

中小企業の多くは、限られた予算の中で優秀な人材を確保しようと苦心しています。
しかし、大企業と同じ手法を続ける限り、中小企業にとっての競争は非常に厳しいものです。
有効求人倍率は業種によって3倍から5倍にもなることがあり、これにより採用環境は一層の二極化が進んでいます。
結果として、コストをかけずに質の高い人材を確保するための新しいアプローチが必要です。

何も疑問に思わず、今やっている採用を続けていては、コストだけかかって、人材は得られない。

おまけに定着率が悪く、すぐに辞めてしまうケースも多い。

先日、相談されたコンピューター関係の会社では、SE（システムエンジニア）を一人雇うのに、平均400万円のコストがかかるという話でした。

建設業や飲食業はもしかするともっと厳しいかもしれません。

不毛な人材獲得競争からの脱却

多くの中小企業は長年、大企業と同じような採用の考え方や手法を取り入れてきました。
しかし、これでは大企業が持つリソース（お金や社内の人材）やブランド力に勝つのは難しい。

例えば、10年前と同じような採用手法を続けている企業は少なくありません。変化に気づかず、同じことを何十年も続けてきた結果、人材の競争で後れを取ってしまっている。

業者に言われるがままに、求人サイトや求人広告を出し、待っているだけ。
それでは今の時代人が集まるのは期待できません。
求人サイトで人が集まるのは、知名度の高い大企業だけ。
そう思った方がいい。
では、どうすればこの不毛な競争から脱却できるのでしょうか？

採用の視点と方法を根底から変える

まず必要なのは、採用活動の視点を根底から変えることです。

中小企業は柔軟な対応力や地域密着型の魅力を持っています。
これを採用活動にも活かし、SNSを活用した方法を取り入れることで、より多くの人に企業の魅力を伝えることが可能です。

SNSは今や情報発信の主要な手段となっており、多くの人が日常的に利用しています。
この流れを採用に活用しない手はありません。
SNSは、企業のメッセージを短時間で広範囲に届けることができ、フォロワーを通じて自然な形で拡散される可能性もある。

実際、僕のお客さまの土木の会社では、求人サイトに5年間で1000万円以上使っていて、その間に獲得できたのは、たった一人。
その一人も、短期間で会社を辞めてしましました。

その後、社長がエクスマでSNSを勉強して、求人のやり方を変えたことで、求人サイトや求人広告に一切頼ることなく、毎年３〜５人の新入社員を獲得しています。
おまけに求人サイトでやっていた時は、離職率（3年以内で辞める率）が70%というとんでもない数字でした。
しかし求人の考え方をSNSに変えた2016年から今までの離職率は14%まで減っているのです。
この事例を見ても、SNSが求人にものすごく有効だってことがわかると思います。

SNSを活用した採用活動はなぜ成果が出るのか

リアルな企業文化の発信
求職者は、企業の雰囲気や働く環境を知りたがっています。
どんな雰囲気の会社なのか、具体的にどんな業務をするのか、上司と部下の関係は、社員同士の関係は、さらに社会的なミッションは何か？　などなど。
SNSでは日々の業務の様子、社員インタビュー、社内イベントの紹介など、企業の「生きた姿」を発信できます。
これにより、企業の価値観に共感する求職者を引きつけることができます。

対象になる層に直接アプローチ
InstagramやLinkedIn、X（旧Twitter）などのSNSプラットフォームは、年齢層や職種別に異なる利用者が集まる場所です。
中小企業はこれらのプラットフォームを活用し、自社が望む求職者層に的確にアプローチできます。

例えば、若年層を対象とした企業ならInstagramのストーリー機能を使って社内の活気を伝えること、TikTokに社員や社長が登場して会社のことを伝えること、効果的です。

採用広告に比べて低コスト
従来の求人広告はコストがかさむことが多いですが、SNSはかなり低コストで運営できます。当然求人の効果的なキャンペーンも実施できる。
もっと言うと、社内のメンバーが定期的に発信を行うだけでも、フォロワーが増え、信頼を築けるようになる。

結果的に、地域での認知度が高まっていくのです。