正解のない時代に正解を求める愚行
「これまでの成功パターンが通じない…。」
こんな悩みが増えていく時代になる。
論理的思考(ロジカルシンキング)は、ビジネスの基本と言われてきたけど、今は、ロジックだけでは限界になっている。
市場の変化は速く、データは膨大で、未来を予測することが難しい。
いくら情報を集めても、「正解」が見つからないことばかり。
情報が処理できないくらい多く、多様になっている今は、正解がない時代なのです。
世の中がそんな状況に、急速に変わっているってこと。
では、どうすればいいのか?
答えは「アート思考」にあると思う。
なぜ、アート思考が経営に必要なのか?
アート思考とは、「世界を新しい視点で見る力」。
芸術家だけのものではなく、経営者にも求められる視点です。
例えば、次のような経営課題に直面したとき、論理だけで乗り越えら
・先行きが予測できない市場で、どう意思決定するか?
(想定外のこと、何が起きてもおかしくない時代)
・競争が激化する中で、どうブランドの差別化を図るか?
(ロジカルが出す答え平均解になる。結果はみんな似たようなものになる)
・どれだけイノベーションを重ねても、すぐ模倣されてしまう。
(真似することが技術的にも心理的にも容易な時代)
そんな時代に重要なのが、「ストーリー」と「世界観」を持つことだと思うのです。
単なる商品・サービスの提供ではなく、「共感」を生み出す世界観をつくること。
北海道の「鶴雅リゾートグループ」は、ただの宿泊施設ではなく、地域の文化やストーリーを活かした「滞在体験」をデザインしている館(やかた)があったり、地域の文化をイメージしたホテルづくりをしていたりします。
無印良品(MUJI)は “余白”を活かしたブランドイメージを伝えています。
商品に過剰なデザインを施さず、シンプルさの中に価値を生み出す。
生活者が「自分なりの使い方」を想像できる余白を持たせることで、モノではなく「ライフスタイル」を提案しています。
アップルは単なるPCメーカーではなく、「創造性を解放する」というストーリーを伝えているからこそ、熱狂的なファンが生まれる。
Tesla(テスラ)は車を「未来のライフスタイル」として再定義しました。
自動車を単なる移動手段ではなく
テクノロジー×デザイン×サステナビリティ」の象徴にした。
電気自動車の普及だけでなく、ソフトウェアアップデートを通じて「車が進化する体験」を提供しています。
これらの企業に共通するのは、「論理的な戦略」だけではなく、「アート思考(=新しい視点やストーリー)」を取り入れることで、独自のブランド価値を生み出していることです。
では、どうすればアート思考を鍛えられるのか?
日常に“小さな旅”を取り入れよう
旅とは「世界を新しく見ること」。
ということは。遠くへ行かなくても、日常の中に旅の要素を取り入れることで、視点を変えることができます。
例えば、こんな“小さな旅”だって、旅です。
- いつも通らない道を歩く。
- 入ったことのないレストランで食事をする。
- 一度も行ったことのない場所(ジャズライブ、美術館、寄席、演劇、ボルダリング、スキーなど)を体験する。
- 普段読まない本を読んでみる。
- 普段選ばない映画やドキュメンタリーを観る。
- 仕事に役立ちそうな異業種のイベントやセミナーに参加する。
こうした小さな旅の積み重ねが、あなたの視点を広げ、新しいアイデアや突破口を生み出すのです。
アート思考を持つ経営者は、「答えのない時代」でも柔軟に対応し、独自のブランドを築いていけるのです。
小さな旅をしてみてください。
経営はアートだ!
アート思考をどうしたら自社に取り入れられるのか?
どういう具体的なやり方があるのか?
それを知りたい人は
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藤村 正宏
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