政府も「楽しい日本」って言い出したね
石破茂首相が施政方針演説で
「『楽しい日本』を実現するための政策の核心は『地方創生2.0』です。これを『令和の日本列島改造』として強力に進めます」
と言いました。
戦後、日本は「強い日本」を目指しました。
焼け野原から立ち上がり、ものづくりの力で世界に誇る技術大国となりました。
そして高度経済成長期には「豊かな日本」を実現しました。
家電、自動車、インフラ整備によって、多くの家庭が安定した生活を送り、海外旅行やマイホームの夢が当たり前になったわけです。
でもね・・・、今の日本はどう?
少子高齢化、経済停滞、閉塞感、不安、そして疲弊感が漂っています。
「失われた30年」とも呼ばれるこの時代、企業は成長よりも現状維持を優先し、働く人々は「やりがい」よりも「安定」を求める傾向にあります。
でも、それってなんか間違っているんじゃないかな・・・って僕は思うのです。
楽しい日本を創るのは、政治でも企業でもなく、私たち一人ひとりの行動です。
例えば・・・
自分の好きを活かしたアイデア
北海道のリゾートホテルのスタッフがそれぞれの「好き」を活かし、面白がって、ホテルの魅力を高めるアイデアを考えてみました!
楽しい雰囲気の会議で、どんなアイデアを言っても否定されないという空気を作り、自分の好きなことと、業務を無理やりかけ合わせてみるというやりかたです。
1. クラシック音楽好きのスタッフ:「五感で楽しむクラシックリゾート体験」
アイデア:クラシック音楽×自然の調和を生かした特別な滞在プラン
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「森の中のクラシックコンサート」
ホテルのガーデンや湖畔で、スタッフがセレクトしたクラシック音楽を流す朝の時間を演出。リストやドビュッシーなど、北海道の自然と調和する楽曲を選び、宿泊者に特別なひとときを提供。 -
「クラシックで整う、リラクゼーションルーム」
スパやラウンジでは、バッハの無伴奏チェロ組曲やショパンの夜想曲をBGMに。クラシック音楽好きのスタッフが「リラックスできる名曲プレイリスト」を作成し、宿泊者に提供。 -
「音楽とペアリングするワインナイト」
「このワインにはこのクラシック曲が合う!」という、音楽とワインのペアリングを提案するイベントを開催。例えば、フランス産ワインとドビュッシー、ドイツ産ワインとベートーヴェンなど、ワインと音楽を楽しめる夜を演出。
2. マンガ好きのスタッフ:「北海道×マンガの魅力発信リゾート」
アイデア:マンガ好きならではのホテルエンターテイメント
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「北海道が舞台のマンガが読めるライブラリー」
ラウンジに『ゴールデンカムイ』や『動物のお医者さん』など、北海道に関連するマンガを揃え、自由に読めるスペースを設置。 -
「マンガの世界観を再現したルーム」
マンガ好きのスタッフが監修した「マンガの世界観を感じる特別ルーム」を用意。たとえば『ゴールデンカムイ』のアイヌ文化を感じるデザインや、昭和レトロな喫茶店風の部屋など、ファンが喜ぶ空間を作る。 -
「北海道を舞台にしたマンガツアー」
ホテル周辺の「マンガの聖地巡りマップ」を作成し、宿泊者に配布。マンガ好きのスタッフがガイドとなり、作品に登場する場所を巡るツアーを企画。
3. カレー好きのスタッフ:「北海道カレーフェス in リゾートホテル」
アイデア:カレー好きを活かしたホテルの食体験
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「ご当地スパイスカレー体験」
北海道の食材を活かしたオリジナルスパイスカレーを、スタッフが開発。スープカレー、ジンギスカンカレー、魚介カレーなど、宿泊者が「北海道ならではのカレー」を楽しめるメニューを提供。 -
「スパイスと旅の関係を学ぶワークショップ」
旅と食をテーマに、世界各地のカレー文化を紹介するトークイベントを開催。「インドのカレー」「スリランカのカレー」「北海道スープカレー」の違いを解説し、試食もできる体験型企画に。 -
「カレー好きが集まるナイトイベント」
宿泊者同士が「好きなカレー」について語り合う交流イベントを開催。「北海道で食べたいカレーランキング」を決めたり、スタッフおすすめのカレー店情報を共有したりと、食の楽しみを広げる場を作る。
4. 食べることが好きなスタッフ:「北海道グルメコンシェルジュ」
アイデア:「食べることが好き」を活かしたおもてなし
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「北海道グルメ案内人」
ホテル周辺の美味しいレストランや市場を紹介するオリジナルガイドブックを作成。食べ歩きが好きなスタッフが実際に足を運んだ店を厳選し、宿泊者におすすめ。 -
「シェフと語る北海道グルメナイト」
ホテルの料理長をゲストに迎え、北海道の食材や料理について語るトークイベントを開催。スタッフが聞き手となり、「北海道の美味しさの秘密」を伝える。 -
「食いしん坊スタッフの北海道フードツアー」
宿泊者向けに、スタッフおすすめの市場やB級グルメを巡るツアーを企画。ジンギスカン、海鮮丼、スープカレー、ラーメンなど、北海道の「本当に美味しい店」を案内する。
5. 読書好きのスタッフ:「ブックリゾートで過ごす至福の時間」
アイデア:本と旅を融合させたホテル体験
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「北海道×文学のブックラウンジ」
北海道に関する小説やエッセイを集めたライブラリーを設置。スタッフがセレクトした「旅の読書リスト」も提供し、滞在中にゆっくり本を楽しめる空間を作る。 -
「森の中の読書カフェ」
ホテルのガーデンやテラスに読書専用スペースを用意。コーヒーやハーブティーを飲みながら、静かな時間を楽しめる特別な空間を演出。 -
「読書好きスタッフのブッククラブ」
宿泊者とスタッフが一緒に本について語る「読書会イベント」を開催。「旅に持っていきたい本」「北海道を感じる本」など、テーマを決めておすすめの本を紹介し合う場を作る。
このように、リゾートホテルのスタッフがそれぞれの「好き」を活かせば、他にはない特別な体験を宿泊者に提供できますよね。
- クラシック音楽好き → 自然と音楽を融合した癒しの滞在
- マンガ好き → 北海道のマンガ文化を楽しむ特別な宿泊体験
- カレー好き → 北海道スパイスグルメの新しい魅力を発信
- 食べることが好き → グルメ案内人として最高の食体験を提供
- 読書好き → 旅と本が融合する「ブックリゾート」体験
どれもお客さまにとってただ宿泊するだけでなく、「ここでしかできない」ユニークな体験になりますよね。
もちろんアイデア段階ですけど、まずは楽しんでアイデアを出すことで、多様な視点を得られる。
「あ、こんなふうに考えればいいんだ」
「楽しんでもいいんだ」
「遊びとかけ合わせていいんだ」
そう気づいてくれるんです。
仕事は楽しいを一番の目的に!
あなたの仕事は、楽しいと感じているかな?
もし「楽しくない」と感じるなら、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
会議でいつもとは違う場所でやってみる。
例えば日帰り温泉施設の貸切ルームとか、天気のいい日に河原とかでね。
あるいはチームの仲間と新しいこと、まったく今までやったことのないぶっ飛んだプロジェクトとか。
そうした積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。
「楽しい日本」は、僕たち一人ひとりの行動から始まる。
あなたの仕事に「楽しさ」をかけ合わせてみよう!
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藤村 正宏
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