リピーターは増えない?
何度でも言います。大事なことだから、また言いますね。
「どんなに顧客満足を高めても、リピーターは増えない。」
そう言うと、「いやいや、そんなはずはない!」と反論したくなる人もいるでしょう。
でも、これは事実です。
多くの経営者が「顧客満足(C.S.)を高めればリピーターが増える」と信じています。もちろん、満足度を高める努力は必要です。でも、それだけではお客様は戻ってこないのです。
では、なぜリピーターが増えないのか?
理由はシンプル。「お客様はあなたのことを忘れるから」です。
「忘却の壁」を超えなければならない
人間の脳は、必要のない情報をどんどん忘れるようにできています。
たとえば、あなたは3日前の夕食に何を食べたか、すぐに思い出せますか?
多くの人は「えっと…」と考え込むはずです。
なぜなら、日々の生活に必要のない情報は、脳が自動的に消去してしまうから。
これと同じことが、あなたのビジネスにも起きています。
たとえば、飲食店でも、小売店でも、住宅販売でも、「一度買ってくれたから、また来てくれるはず」と思い込むのは危険です。
どんなに素晴らしい商品やサービスを提供しても、お客様はすぐに忘れてしまう。
忘れられたら、もう選んでもらえない。
だから、リピーターを増やすために最も重要なのは、「忘れられない仕組み」を作ることなのです。
勝手に妄想してみた
そこで僕が勝手にアドバイスです。
僕がそこのオーナーだったらって感じです。
ベトナム料理店のInstagram活用
ベトナム料理専門店だったら。
毎日Instagramで「本場ベトナムの味と文化」を発信する。
・「今日のフォー」のスープの秘密を紹介
・ベトナム現地の屋台と店の料理を比較する動画
・スタッフがベトナム語で「美味しい」の言い方を教える投稿
これを続けると、エスニック料理が好きなフォロワーが増え、「気づいたら毎日投稿を見ていて、また食べたくなった!」とリピートするお客様が増えるんじゃないかな。
さらに、「フォーだけでなくバインミーも試してみたくなった」と新メニューの注文も増え、売上向上につながるかも。
北海道の温泉ホテルのX活用
北海道の温泉ホテルだったら。
リピーターを増やすために「X公式アカウント」を開設。
ただの宣伝ではなく、定期的に「心が和む温泉のある暮らし」を配信するようにする。
・ホテル周辺の「絶景スポット」紹介
・料理長による「北海道旬の食材」を使った簡単レシピ動画
・温泉の入り方の豆知識や効能についてのミニコラム
これを続けると、「久しぶりに温泉に行きたくなった!」というリピーターが増加が期待できる。
さらにX限定の「平日宿泊割引クーポン」を配布。
平日の稼働率が向上が期待できます。
「忘れられないホテル」になるはずです。
住宅販売会社のニュースレター
住宅販売会社だとしたら、購入後のお客様との関係を維持するために、毎月ニュースレターを配信する。
一般的な物件情報だけでなく、「暮らしを豊かにする情報」にフォーカスした内容。
・「住んだ後の楽しみ方」として、ガーデニングのコツを紹介
・オーナー向けに「固定資産税の節約方法」や「補助金活用術」を解説
・お客様が新築後にDIYで作った「おしゃれな収納アイデア」を掲載
この情報発信によって、「家を買った後も役に立つ会社」として認識されることが期待できます。
「友人が家を探しているので紹介したい」という口コミが増え、紹介による成約率がアップするかもしれないですよね。
色々あると思うけど要はこれ
本当はもっとさまざまなやり方があるとは思います。でも、要は
「誰もがやらないくらい続ける」
常にお客様と接点を持ち続けること。
そういう意味では、SNSを活用するのは強力な方法です。
- SNSで毎日発信する。
- 面白い記事、役立つ記事、楽しい記事を投稿する。
- フォロワーと積極的に交流する。
そうすれば、お客様は日常的にあなたの存在を目にします。
毎日あなたの情報が届くことで、忘れられるリスクが激減します。
それも、Instagram、X、TikTok、YouTube、ブログ、全てを活用できたら、よりいいですよね。
それを愚直に続けること。
もちろん、毎日コンテンツを作るのは大変です。
ネタを探し、文章を書き、動画を編集する。時間も手間もかかります。
でも、だからこそ価値があるのです。
誰もができることを、誰もがやらないくらい続ける。
これができれば、あなたのビジネスは「忘却の戦い」に勝てる。
そして、それに費やした時間は、決してあなたを裏切らない。
あなたにとって、かけがえのない資産になります。
「できるかどうか」ではなく、「やるかどうか」。
お客様との接点を増やすために、一歩踏み出そう!
決断より、行動!
迷っていないで行動しよう。
迷っているのは、やりたい証拠!
2/13の新春セミナーでエクスマに触れてください。
藤村 正宏
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