立地が悪くても選ばれる店はある
「お客さんが来ないのは立地のせいだ」そう思っていませんか?
でも、本当にそれだけが理由?
例えば、恋愛で考えてみて。
好きな人に会いたいと思ったら、距離なんて関係ないですよね。
僕だったら。東京から札幌だろうと、福岡だろうと、どうしても会いたいなら行きます。
それと同じように、もしあなたのお店が本当に魅力的であれば、お客さんはわざわざ足を運んでくれるのです。
立地のせいにしない、本当の理由を考える
立地を理由に売れないと決めつけるのは簡単ですが、その裏には見落としていることがあるかもしれない。
それは「お客さんにとって、あなたのお店が魅力的でない」という可能性です。
例えば、都心の一等地にある人気カフェでも、接客が雑でメニューが平凡なら、人々の心に残りませんよね。
反対に、住宅街の奥にひっそりと佇むパン屋さんが、わざわざ行きたくなるような特別な体験を提供していれば、口コミやSNSで広がり、お客さんが増えていきます。
実際に、僕が以前住んでいたところにあったパン屋さんは、駅から徒歩30分もかかるところにあるのに、毎朝、行列ができていました。
小さい店だけど、ともかく食パンが美味しくて、うちでも買っていた。
魅力的な店舗にするための具体的な工夫
どうすればあなたのお店を「わざわざ行きたくなる場所」にできるのか?
いくつか考えられる案。
- 五感を刺激する演出を作る
ある洋菓子店では、入店すると焼きたてのバターの香りが漂い、店内にはシックな音楽と、レジ近くでは季節の効果音(春はせせらぎの音、夏は波の音、冬には薪が燃える音)が流れています。これにより、お客さんはただ商品を買うだけでなく、空間全体を楽しむ「特別な体験」を感じられるし、そこまで気を遣っているのだから、商品だって丁寧に作っているって伝わります。 - お客さんが参加したくなるイベントを開催する
小さな手作りバーガーショップでは、月に1度「オリジナルバーガーコンテスト」を開催。お客さんが自分のアイデアを実現できる場を提供することで、リピーターが増えています。
面白いイベントですよね。すぐにでも真似できます。 - 遊び心とストーリー性を持たせる
老舗の和菓子屋が、商品の背景にある物語をパッケージに記載。「明治時代、この饅頭を持って出かけた旅人の話」などのエピソードが添えられ、購入するたびに新しい発見があります。
文豪の夏目漱石が気に入っていた饅頭を再現とかね。
これにより商品が単なる「もの」ではなく、心を動かす「体験」に変わります。
発信しなければ存在しないのと同じ
どんなに魅力的なお店を作ったとしても、その魅力を発信しなければ、お客さんに気づいてもらえません。
情報発信で「届ける力」を持つことが成功のカギです。以下のような工夫ができる。
- SNSを駆使する
InstagramやX(旧Twitter)で、商品の写真や店内の様子を投稿し、お店の雰囲気を伝えるだけでもいい。
特に動画やストーリー機能を使えば、臨場感が伝わります。
たとえば、カフェで新メニューが出たら、その制作過程やおすすめの食べ方を短い動画にして投稿。
これを見てもらえたら、SNS経由での新規来店が期待できますよね。 - フライヤーを活用する
地域密着型のお店なら、近所にフライヤーをポスティングするのも効果的です。
どうしてこの地域で店をやることになったのか、商品に対する思い、自分のことなどなどを、顔を出したデザインにして、特典クーポンなどをつければさらに目を引きます。エステサロンが、近隣の住民向けに「クーポン付き」フライヤーを配布。これがきっかけで新規顧客が増え、リピーターも獲得。そういう例もあります。
- 地元でイベントを開催する
地域コミュニティとのつながりを深めるために、地元イベントを企画することを考えてみるのもいい。
ワークショップや試食会など、お客さんが気軽に参加できるイベントが良いでしょう。
手作り雑貨店が「簡単アクセサリー作り体験」を地元のイベントスペースで開催。
参加者が商品やお店に興味を持ち、実店舗にも足を運ぶきっかけになった例もあります。 - 口コミを育てる
お客さんに体験を共有してもらう仕掛けを作ることも大切です。
SNSで投稿しやすいようなユニークな演出、たとえば飲食店の場合、料理の盛り付けを工夫するとか、SNSに投稿してください!というPOPを作るとかね。
感謝の気持ちを込めた手書きメッセージを渡すなど、細かな工夫が信頼と広がりを生みます。
お客さんが「行きたい」と思うお店になるためには、魅力を作り出すだけでなく、それを効果的に発信することも意識しましょう。
SNS、フライヤー、地元イベント、口コミなど、多様な手段を組み合わせて、「お店の存在感」を高めること。
立地や競合を言い訳にするのではなく、あなたの手で「わざわざ行きたいお店」を作り出し、その魅力を広く届けるようにしましょう。
そして、その過程を存分に楽しむことが、成功への第一歩です。
楽しみながら、成果を出す。
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