スティーブ・ジョブズと湯沸器から見る「複眼的思考」って

スティーブ・ジョブズと湯沸器

スティーブ・ジョブズと聞くと、誰もが革新的な発明やデザインを思い浮かべますよね。
彼もピカソのような天才だと思う。
彼が新しいアイデアを生み出すためにどのように考えていたのか、その背後にある思考法はどんなものだったのでしょう。

例えばこんなエピソードが残されています。
ジョブズは日本製の湯沸器を見たとき、そのコードが磁石で取り外せることに気づきました。
このデザインは、湯沸器を使用中にコードが引っかかってしまった場合、湯沸器が倒れて火傷を防ぐために考案されたもの。
この仕組みに感銘を受けたジョブズは、「この考え方を自分の製品にも活かせるのでは?」と考えたんですね。
そして誕生したのが、Appleのノートパソコン「MacBook」に採用された磁石式の電源コードです。(現在のUSB-Cのコードでは使用されていません)
ノートパソコンを使用中にコードを引っかけてしまったとき、パソコンがデスクから落ちて壊れるのを防ぐ意図があった。
これを最初見た時に、すごい!って思ったものです。
湯沸器の安全設計とノートパソコンのデザインは一見無関係のようですが、ジョブズは「異なる分野を結びつける」ことで革新を生み出した。

家にあった電気ポット

コードが磁石になっている



このエピソードが示しているのは、「複眼的思考」の重要性です。
複眼的思考とは、単なる一つの視点に囚われず、さまざまな分野や異なる業界の考え方を取り入れる力。
こうした思考法を持つことで、新しいアイデアや解決策を見つけることができるようになる。

「複眼的思考」を鍛える方法

複眼的思考は誰にでも身につけることができます。
ポイントは以下の3つです

  1. 異業種のアイデアを学ぶ
     自分の業界だけでなく、他の業界の成功事例や課題に目を向けてみる。たとえば、マーケティングを学ぶ際に、飲食業界やエンタメ業界の手法を参考にするのも有効です。
  2. 常識を疑う
     当たり前だと思っていることを一度疑ってみましょう。「なぜこれが必要なのか?」「本当にそれが正しいのか?」「他の方法はないのか?」と問いかけることで、新しい発想が生まれることがある。
  3. 多様な経験を積む
     趣味や旅行、ボランティア活動など、普段とは異なる環境に身を置くことで視野を広げる。経験が増えれば増えるほど、新しい視点を持つ機会も増えるのです。

日常の中で「一見無関係なもの」に目を向け、それを自分の仕事や生活に応用する視点を持つことを意識してみましょう。
そうすることで、新しい発見や革新が生まれるかも知れません。

 

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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