イミ消費が若い世代を中心に広がっている

「モノ消費」から「コト消費」今は「イミ消費」

最近のマーケティング界隈では「イミ消費」っていうのが話題になっています。
「モノ消費」から「コト消費」、そして「イミ消費」。
「イミ消費」が求められる時代だって。

「モノ消費」は品質や見た目の美しさなどが価値。
「コト消費」は希少性や独自性のある体験を求める。
「イミ消費」のイミは意味のこと。
自分の価値観を投影する消費のこと。
特にミレニアル世代やZ世代は、それぞれの個人の価値観による消費傾向が、他の世代より強いと言われています。
そんなこんなで「イミ消費」に対する注目度が高まっているんだな。

この「モノ消費」「コト消費」「イミ消費」の考え方の違いはこんな感じ。

モノ消費は、製品の品質やデザイン、機能性などに対する消費です。
ロレックスやオメガなどの高級腕時計ブランドは、精巧な機械技術やデザインの美しさに注目して購入されることが多い。
これらの時計は、製品そのものの物理的な価値に重点を置いた消費。
モノとしての価値がある。

コト消費は、製品そのものではなく、提供される体験や感動に価値を感じる消費です。
北海道の天空テラスの雲海体験や、蕎麦処の蕎麦打ち体験、観光地の陶芸体験などは、希少で特別な体験に対してお金を払うコト消費の一例。
これらの体験は、一生の思い出となるような独自の価値を提供してくれます。

イミ消費は、個人の価値観や信念を反映するための消費です。
環境に配慮した素材を使用し、フェアトレードで生産された服を選ぶ。
パタゴニアのような環境保護に力を入れるブランドの服を購入することで、自身の環境保護への価値観を表現する。そんな消費。

食で言えば、地産地消を推進するレストランや、食品ロス削減に取り組む店舗を選ぶ。
オーガニック食材のみを使用するカフェを利用することで、健康や環境への意識を示す。
地元産のオーガニック食品を販売するブランドや農家から商品を購入することもイミ消費の一例です。
地元の農業を支援し、環境に優しい選択をすることで、自分のコミュニティやサステナビリティへの関心を表現しています。
地元の道の駅や農家直売所で地元産の野菜を購入することは、その地域や環境への貢献という意味を持つ消費ですよね。
化粧品は従来だと美白効果アンチエイジング効果などの効果効能。香りやイメージ。そんな化粧品が売れていました。
イミ消費になるとそれが、動物実験をしていないブランドや、プラスチックフリーの包装を使用するブランドを選択するという感じです。
たとえば、Lushのような環境に配慮したパッケージングを採用するブランドを支持することで、自身の倫理観を表現する。

「モノ消費」は、製品そのものの質やデザインに対する消費、「コト消費」は特別な体験に価値を見出す消費、そして「イミ消費」は、自分の価値観や信念を表現するための消費ってことです。
特に若い世代では、「イミ消費」に対する関心が高まりつつあるんですね。

ここまで読んできて「これってエクスマじゃん」って思った人も多いですよね。
商品の性質や性能などのスペックではなく、それを買うことでどんな意味があるのか?
まさにエクスペリエンス・マーケティング思考です。
しっかりと今を読み、現代の消費に適応していきましょう。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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