新規のお客さまより既存客
エクスマでは、以前より「新規のお客さまよりも既存のお客さまを死ぬほど大切にしよう」っていうことを言っていました。
これが商売の基本です。
おなじみさんが、8割の利益をもたらしてくれる。
そういうことを聞いたことありますよね。
さらに、新規顧客から売上を得るためのコストは、既存顧客にもう一度商品を買ってもらうコストの5倍かかると言われています。
もちろん業種や業態によって違いますが、新規客を獲得するコストの方が高いのは常識ですよね。
だから、既存客を大切にすることが必要なんですね。
この考え方はSNS時代になってからも有効です。
というか、SNSだからこそ、もっと肝心なことになる。
新しいお客さんを増やすことよりも、今すでに応援してくれているフォロワーさんをめちゃくちゃ大事にすること。
これがSNSの基本なのです。
みんながSNSで発信できる時代だからこそ、今つながっている人たちを大事にすることが必要なんですよね。
今は誰もがインフルエンサーになれる時代ですから、どのフォロワーさんも、実は発信者になるポテンシャルを持っています。
おなじみさんにSNSでシェアしてもらう
たとえば、北海道のリゾートホテルグループでは、毎年来てくれるリピーターのお客さんを大切にして、その人たちがホテルで体験した素敵な瞬間をSNSでシェアしてもらっています。
その結果、そのお客さんが自分のSNSでその体験を発信し、友達や家族も一緒にまた訪れるという、いい感じの流れができているんです。
こうして自然とファンがファンを呼び、新しいお客さんも増えていきます。
また、東京の郊外にある小さな理髪店では、地元のお客さんを大切にして、その人たちがSNSで理髪師さんの技術やサービスを紹介してくれることが多いんです。
この理髪店は、フォロワーとのコミュニケーションをすごく大事にしていて、定期的にヘアケアのアドバイスをSNSで発信することで、フォロワーとの絆を深めています。
そのおかげで、口コミを通じてどんどん新しいお客さんが増えています。
さらに、ある伝統的な日本酒の酒蔵では、長年愛飲してくれているお客さんを大切にして、その人たちがSNSで酒蔵を紹介してくれるよう働きかけています。
この酒蔵では、お客さんの意見を反映させた限定酒を発売するなど、ファンとのつながりをすごく大切にしています。
その結果、限定酒の情報がSNSで拡散され、多くの新しいお客さんがその商品を求めて来るようになっている。
こういった例からもわかるように、フォロワーさんをめちゃくちゃ大事にすることで、フォロワーさんもあなたのことや、あなたが扱っている商品やサービスを大切に思ってくれるようになります。
そして、そうなったら商品やサービスを迷わず買ってくれるし、自らの意思で情報を発信してくれるようになるんです。
そういう状況では、そのフォロワーさんはあなたのファンです。
そのファンが発信する情報は、ソーシャルメディアのフォロワーや職場、家族など、いろんなコミュニティに熱い気持ちのまま伝わります。
そうすることで、ファンがファンを生んで、あなたやあなたの商品・サービスを応援してくれる人がどんどん増えていく。
だから、広告を使って新規のお客さんを集め続けるよりも、ファンがファンを連れてきてくれる仕組みを作ることが大事。
それが「エクスマ的SNSビジネス活用」の考え方のポイントです。
そして、ファンを作って、ファンに発信してもらうことを軸にしたSNS運用が必要ということです。
無闇にフォロワーの数を追い求めるより、フォロワーさんとの交流に労力と予算をかける方が、あなたのビジネスにとって長い目で見たら、効果があるということです。
伝わっているでしょうか?
藤村 正宏
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