絵だけで音楽を表現するのはとても難しい
週末に、ジャズ漫画『BLUE GIANT』のアニメ映画を観ました。
以前からコミックでは読んでいました。
若い主人公の宮本大(19歳)が、世界一のジャズプレイヤーになるという夢を持って、バンドのメンバーとセッションしながら、自分の演奏を磨いていく。
そしてさまざまなことが起き、大きく成長していく物語。
漫画で音楽を表現するのは、とても難しいと思う。
でもね、この『BLUE GIANT』は音が聞こえてくる漫画なんです。
読んでいると本当に頭の中に、ジャズが大音量で流れてくる。
その圧倒的な表現。
その漫画が映像化される・・・?
正直、心配だった。
だって、漫画を読んでいる時に僕の頭の中に流れる音楽と、映像で流れる音楽、違ったらどうする?
宮本大のサックスが、僕のイメージしたものと違ったら、どうする?
映像を見て、がっかりするのが嫌だった。
ところがこの映画、大成功!
彼らが演奏するのはほとんどオリジナル曲。
がっかりすることはなく、むしろ
「あ、そうか〜、こういう曲で、こんな演奏だったんだ〜」
と、もっと宮本大のサックスが好きになった、・・・それどころか、本当に恥ずかしい話なんだけど、映画を観ているうちに、感動で何度も涙ぐんでしまった。
鼻水が出て、花粉症かと思うくらい。
今回の映画で音楽を担当したのは世界的ピアニストの上原ひろみさん。
主人公・宮本大たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル曲だけでなく、音楽をほぼ全曲書き下ろし、演奏及びサウンド・プロデュースを務めている。
メンバーの沢辺雪祈のピアノは上原さんが担当。
大が演奏を始める前に、思いっきり呼吸をして、息を吸い込むんだけど、その息遣いに、人間の根源的な、生きる力を感じた。
「最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」
がコンセプトだったそうです。
そのスタッフの情熱がものすごく伝わってくる、映画『BLUE GIANT』でした。
久しぶりに感動した。
ジャズなんてわからなくても、誰が観ても面白いし、感動すると思う。
この映画でジャズが好きになってくれる人が、一人でも増えたらいいな。
映画館で観てほしい映画です。
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藤村 正宏
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