バタフライエフェクト|たった一匹の蝶の羽ばたきが竜巻を起こす 行動せよ!

蝶の羽ばたきが竜巻を起こす

「バタフライエフェクト」って聞いたことありますか?バタフライエフェクトというのは、気象学者のエドワード・ローレンツが提唱した考え方です。
小さなことが連鎖して、世の中に大きな影響を与える、歴史をも変えるかもしれないという説。

元々は彼の論文のタイトル
「ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」

からきています。
これは些細な変化がその後の大きな変化につながっていくという仮説。

小さな蝶が羽ばたいたことにより
草食獣がそれに興味を持ち飛び跳ねます
そして肉食の動物がそれに気づき狙いを定め
近づいていきその音に気づいた草食獣たちが大軍で逃げ
そして大群が逃げ惑うことで大きな風を起こすことにつながり
海に向かった風が上昇気流を作り
その結果積乱雲が生じて竜巻が発生する

それくらい気象というのは微妙なバランスの上に成り立っている。
だから、予測はものすごく難しいんだと言うこと。

日本にも「風が吹けば桶屋が儲かる」という例え話がありますよね。

今は気象学を離れ、些細な出来事が歴史に影響を与え、運命を左右したとしか思えない場合に比喩として用いられるようになっています。

ペニシリンの発見

1928年のフレミングがペニシリンを発見。
信じられないような様々な事情が重なり、あのペニシリンが生まれたのです。
その当時、研究室でバクテリアの培養の実験などをしていたのですが、仕事が終わると同僚の研究者たちはバクテリアの培養に使っていたペトリ皿洗ってから帰るのが普通でした。



ところがフレミングは違いました。
面倒くさかったのか、そもそも性格がズボラだったのか、不潔にも2〜3週間放置し実験室のテーブルが4、50枚のペトリ皿でいっぱいになっていました。
後日、ブドウ球菌の培養皿を全部集めてみると1つだけカビが生えていて、もともとあったはずのブドウ球菌は、消滅してしまっていることに気づいたんです。
フレミングは、ブドウ球菌のペトリ皿で育っていたカビをペニシリン系に属するものと考え、そこから抽出した物質をペニシリンと名づけました。
これが世界初の抗生物質の発見になるわけです。
その当時、不治の病であった「肺結核」も、この発見のおかげで不治の病ではなくなったわけです。
このペニシリンと後に発見した抗生物質の数々は、感染症の治療に多くの命を救いました。

ベルリンの壁が崩壊

1989年に東ドイツの政治家、ギュンター・シャボフスキーは、旅行する際、出国に関する法律が少々変更されたことを説明するため記者会見を開きました。
その時会見の中で、彼はうっかり口を滑らせ出入国に関する制限が一切解除されると発表してしまいました。
それを聞いたジャーナリストは、いつその変更が効力を発揮するのですかと尋ねたところ、シャボフスキーは肩をすくめ「すぐにでも」答えました。
メディアはそれを文字通りに受け止め、すぐに出国の禁止が解かれる記事を掲載。
その結果、大勢の人々が西ドイツと東ドイツを隔てていたベルリンの壁を通過しようと押し寄せます。
このまま放置しておけば、犠牲者を出す暴動に発展する可能性があると判断した政府は、壁の破壊を許可してしまいました。

ある美術好きの少年の話

あるところに絵がものすごく得意な少年がいました。
その少年は得意な美術の道に進もうと、ウィーン美術アカデミーへ入学する試験を受けた。
ところがたまたまその年は、合格者を少ししか取らない年だった。
美術アカデミーはこの少年を落としてしまいます。
その後少年は研鑽をして、ふたたびアカデミーを受験。
次のチャンスにも落ちてしまいます。


意気消沈したその少年はドイツ軍の兵士になりました。
そして第一次世界大戦に従軍します。

戦時中、ある戦場で怪我をした彼は、イギリスの兵士に銃口を突きつけられました。
もうダメかと思った時、そのイギリスの兵士は彼が怪我をしていることがわかると突きつけていた銃口下ろし、見逃してくれました。
終戦後、彼はイギリスの兵士にお礼の手紙を送ったそうです。
そして、その少年は、その後歴史上に大きな爪痕を残すことになるドイツの総統になるのです。

彼の名前はアドルフ・ヒトラー。
もし彼が美術学校に合格していたら・・・
もし彼が戦場で撃たれていたら・・・
歴史はどうなっていたのでしょう。

必然と偶然

わずかな出来事で大きく歴史が動いたり、大きな結果が出たりする。
こういうことを「バタフライエフェクト」っていうわけですね。

自分自身のことも振り返ってみると、そういうことってありませんか?
何の変哲もないちょっとしたことで、人生を変えることができたかもしれませんね。
数年前に現在の親友や生涯の仲間に出会わなかったら、人生がどう変わっていたか。
私たちは今気がつかないほどの些細な事が、どれだけ大事なのかを考えさせられますよね。

この予測できない偶然の出来事によって、世界の歴史も人の人生も思わぬ方向へ進んでいく。
それは遠い過去からずっとかわらない。
誰もが未来を予測できない。

未来は予測できない。
それは自分だけじゃないというのは少し気持ちがラクになりますよね。

GAFAMだって、社員を大幅に減らしています。
競争に勝つために多額の投資をしてきたけど、それも難しくなってきている現状ですよ。

ささいなことが大きな変化を及ぼす。
だから今から少しでも行動するだけで、大きく変化し、大きなチャンスが巡ってくることもあるってことです。
だからやりたい事は今すぐ始めたほうがいい。
そしたら、遠くない未来で大きな変化があるかもしれない。

このブログを読んだだけでも、あなたの未来は変わっているかも知れません。
人生や世界そのものを決定的に変えてしまうかもしれません。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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