クリスマスっていうのは世界中が優しくなる時
僕はキリスト教じゃないけど、やっぱりクリスマスは特別な思いを持っているし、街角や人々もいつもと違う雰囲気だと思う。
なんだか華やかでワクワクする。
年齢を重ねるごとに、その感情の種類は変わってくるけどね。
子どもの頃は、純粋にサンタクロースがいると信じていて、プレゼントをもらうえるのが、ワクワクしていた。
そして一年のうち何度かしか食べられない、デコレーションケーキ。
楽しかったな〜
高校生や大学生の頃は、ガールフレンドたちと胸がキュンとするような感情。
それから百貨店や店のディスプレイデザインをしている頃は、完全に仕事モードになっていて、12月25日の夜は徹夜でショーウィンドウの入れ替えとかやっていた。
プライベートでクリスマスを楽しむなんて、何十年もなかったな。
マーケティングの仕事をするようになってからは、クリスマスを比較的穏やかに過ごせています。
日本は平和だなって思う。
なんだかんだ言っても、平和に過ごせている。
突然渋谷の街に何十発ものミサイルが飛んでくることもないし。
突然レインボーブリッジが爆破されることもない。
今、僕たちがクリスマスを暖かい部屋で楽しんでいる時にも、ヨーロッパの東や中東では、戦いが起きている。
でもそれは遠いところで起きていることではないのです。
今世界に満ちみちている全ての苦しみ、悲しみと僕たち一人一人は無関係ではないと思う。僕たちはなんのために、人間として生まれてきたのか?それは愛をかけるためだと思う。
大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』を思い出させます。
坂本龍一さんの音楽がとても印象的な映画でした。
先日(2022年12月11日)坂本龍一さんのLIVEを観ていました。
LIVEと言ってもスタジオでの演奏を編集した動画LIVEです。
現在闘病中の坂本龍一さん、長時間のLIVEはできない状態なので調子の良い日にNHKのスタジオで演奏して、それを動画におさめ、丁寧に編集した作品です。
素晴らしい演奏でした。
命の火を、魂を、その音にのせて届けてくれた感じ。
坂本龍一さんらしく、音楽も映像もクールでスタイリッシュ。
一つ一つの音を、噛みしめるような、とても美しい演奏だった。
坂本さんは今70歳。
来月(2023年1月17日)の誕生日に新しいアルバムが発売になります。
今回のLIVEはピアノソロ。
壮大なオーケストラの音楽も、ピアノソロに合わせてアレンジし、また違う作品になっていた。
終わった後「新境地を拓いたようだ」と言っていた。
自分の人生の終わりが見えてきている時に、新境地を拓いたと言えるって勇気をもらえる。本当にすごい音楽家なんだな。
僕は2022年の12月11日に間違いなく音楽の歴史に残る瞬間に立ち合っていだんだと思う。もっと長生きして新しい音楽を生み出してほしいです
世界中が喜びに溢れる素敵な日です。
自分以外のたくさんの人に愛の心で接したいものですね。
<坂本龍一さんの12月11日のライブから「戦場のメリークリスマス」YouTube>
藤村 正宏
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