演劇を経験した人は「強い」演劇はビジネスにも人生にもいい影響を与える|劇団藤村組 始動

過去の演劇+エクスマセミナーの演劇の部

2023年1年間をかけて演劇を創ります

2019年の春くらいから、塾生の有志でやっていた演劇グループ。

「エクスマ劇団『藤村組』」を始動しようと思っています。

コロナ禍で、集まって練習したり、リアルの演劇の公演ができなかったりと、3年間、休止していました。
この期間中、色々と構想をしているうちに、芝居を作りたくなってきた。
来年の春の頃には、たぶんもう落ち着くのではないかと思って、始動することを決めました。

数年前からセミナーの途中で芝居を挟んだり、芝居の途中でセミナーを入れたり、演劇とエクスマセミナーをコラボさせた企画をしていました。
それをもっとブラッシュアップして、完成度の高い芝居をつくりたいと思っています。

僕は明治大学文学部の演劇学を卒業しました。
入学した当時、そのことを伝えると、多くの人たちは、「どうして?」という顏をしました。
高校までほとんど演劇なんてやったことないし、人前に出るのも嫌いだし、幼稚園の時の学芸会で「花さかじいさん」の主役をやったことはあったけど、それ以来まったくお芝居とは無縁だった。
だからみんなボクが演劇学を選んだのが不思議だったのです。
おまけに、演劇学が将来、就職なんかに役立つなんていうのも、想像できないようだった。
もちろん、当の本人だって、就職なんかに役立つわけがないと思っていたのですから、当然の反応です。

でもね、今思うと、演劇っていうのはとっても役立ちます。
演劇をやっていた学生を、あなたの会社に採用すると、かなり活躍すると思います。
どうしてかというとね。

まず演劇の要素で大切なのは、シナリオです。
お芝居がどう始まって、どういうふうに物語が進行して、どういう結果になり、どういうメッセージを観客に与えるのか?
これを、常に考えているわけです。
演出する人はもちろん、美術、照明、音響、役者。
関わる人すべてが、そういうことをいつも意識している。
だから、最初のセリフはこっちのほうがいい、とか、音楽はどうだとか、照明がこうだとか、演技がこうだとか。
そういうことを議論したり、演じたり、試したり、稽古したりしながら一つの作品を創り上げていくわけです。
これって、何かに似ていませんか?
そう、マーケティングと同じなんです。
売れるしくみっていうのは、シナリオです。
モノを売るために、集客するために、シナリオ発想がとっても重要です。
演劇をやっていた人は、シナリオ発想ができるんです。

次に演劇は演出力が大事です。
演出力。
も少し平たく言うと、表現力と言ってもいい、
同じことを伝えるにも、表現力があるかないか、それで伝わり方がまったくちがうんです。
だから演劇をやっていた時に、言った言葉

「伝わってないな~」
「伝わってね~よ」
「伝わらないってのは何もないのと同じなんだよ」

常日頃、表現力を磨いているってこと。
演劇をやっていた人は、役者も裏方も表現力のプロなわけです。

あなたの会社のすべての営業マンが表現力豊かだったら、どうですか?
きっと価値を伝えてくれるでしょう。
あなたの会社の販促セクション全員が、表現力が豊かだったら、どうですか?
きっとすごく売れる販促を作ってくれるでしょう。

次は演劇っていうのは、チームで作り出すってこと。
チームがバラバラだと、どんなにいいシナリオ、どんなにいい役者がそろっていても、まったくダメな作品になります。
チームで役割分担して、協力したり切磋琢磨したり、調和したり意見を出しあったりしながら、作品を作っていく。
チームワークがよくないと、変な作品になってしまう。
たとえば、自分の立場を主張したり、嫉妬したり、悪口や陰口、噂話などを言ったり、仲が悪いスタッフがいたししても一つの目標に向かって、最大限の能力を出しあう。
何が目標なのかがわかっているから、たとえどんなに嫌いな相手でも、その能力を認めリスペクトして協力する。
一緒に作品を作っているんですから、足の引っ張り合いや、チームのマイナスになるような行動は決してしません。
だって、すべて自分に返ってくるから。
それが、成功する要因なんです。
まさにビジネスのプロジェクトも同じでしょ。
演劇を真剣に作ったことのある人だったら、それが良く理解できるのです。
それができるから、協調性のない人間にはある意味、できない。

こう見てくると、演劇っていうのはビジネスにとっても役立つと思いませんか?
あなたの会社、演劇をやっていた学生を社員にすると、飛躍するかもよ。
実際、ボクは演劇を4年間以上やっていたことを評価され、倍率の高い会社に入社したのです。

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北海道釧路生まれ。明治大学卒。著書「モノを売るな!体験を売れ!」で提唱したエクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)の創始者。経営者、ビジネスリーダー向けに「エクスマ塾」を実施、塾生はすでに1000名を超えている。著書は、海外にも翻訳され30冊以上出版。座右の銘「遊ばざるもの、働くべからず」
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