
スタジオ近くの蕎麦屋さんの鴨セイロ
売れているのは商品の良さだけじゃない
商品が良ければ売れるかというとそうじゃない。
どんなにこだわった商品でも、それだけでは売れない。
どうしてかというと、別にあなたの商品じゃなくても、他の商品だって「いい商品」だから。
今はあなた以外のもみんな、素晴らしい商品だということ。
蕎麦が全国的に有名な村があります。
村の名前が蕎麦の名前になって、全国に知れ渡っている村です。
すごくこだわった蕎麦屋さんがあります。
店の裏に蕎麦畑があってそこで自分で栽培して蕎麦を作っている店。
美味しかった。
でもね、狭い村にそんなこだわった蕎麦屋さんが40軒以上あるのです。
みんなこだわって美味しい蕎麦を出している。
どんなに材料にこだわっても、それだけでは売れない。
もちろん、商品の質を上げるのは大切なことです。
それは誰でもやらなければならないこと。
でも、それだけでは売れないのです。
この村の蕎麦屋さんでも、行列ができる人気店と、そうでもない店がある。
そうでもない店のそばも、とても美味しかった。
ということは売れるとか売れないとかは商品ではなく、商品以外の何かが違うってことです。
行列ができる店はTwitterでたくさん発信し、フォロワーと交流している。
閑古鳥が泣いていている蕎麦屋さんは何もしないで待っているだけ。
その違いでした。
自分で全国に商品の紹介をしているか、ただ待っているか。
その違いで売り上げは変わります。
SNSなんかやらなくてもいい店もある
エクスマスタジオがある商店街に、僕がいつも行く蕎麦屋さんがあります。
「丸屋」さんというお蕎麦屋さん。
もう50年近く、この商店街でやっているそうです。
おとうさんとおかあさんが二人でやっている。
とても美味しい蕎麦を出してくれる。
もう僕はなじみになっています。
もちろんSNSなんて無関係です。
この蕎麦屋さんのことをSNS にアップするのは、僕とエクスマ塾生くらい。
こういう店はSNSなんてやらなくても繁盛している。
それは「関係性」。
丸屋が大好きで、応援してくれるおなじみさんがいるってこと。
それは長い年月、誠実な仕事をしてきた結果です。
この「関係性」は丸屋さんの独自の価値だということ。
いい商品が売れるのではありません。
売れるからいい商品なのです。

藤村 正宏

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