エクスマ思考 完璧が支配する世界では、「不完全」さが価値になる
先日の大河ドラマを見ていて、ハッとしたシーンがありました。 大好きな千利休が出てくる場面です。豊臣秀吉の弟・小一郎(秀長)が、利休が大切にしていた高価な茶碗を、うっかり割ってしまうんですね。「取り返しのつかないことをしてしまった」と青ざめて必死に謝る小一郎。ところが、利休はカッカと怒るどころか、ハハハと笑い飛ばすのです。そして、その割れた茶碗を「金継ぎ(きんつぎ)」で修復しました。 割れ目を漆でつなぎ、金粉を蒔いて美しく直す、日本の伝統技法です。金色の継ぎ目が鮮やかに残った茶碗を眺めながら、利休はこう言いました。 「前よりも、良くなったな」ボクはテレビの前で唸りました。 ああ、これだよな、と。