これからの時代は関係性が重要だから 販促物も関係性が深いほうが反応がいい
関係性の深い販促物を作ることが大切です。
何度も言っていることですが、これからのビジネス発展のポイントは「関係性」だからです。
販促物も関係性が深いほうが反応がいいのです。
(もう耳にタコができるほど聞いている人もいると思いますが・・・)
次の3つのポイントを意識すると、関係性の深い販促物が作れます。
1:手書き(風)
2:個人の顔
3:理由(説得力)
1:手書き
活字よりも手書きのほうが、親しみやすいんですね。
なんとなく人間味がある。
もし手書きが苦手ならば、手書き風の書体を選べばいい。
それと、手書きの販促物は、絶対数が少ないから、目立つというメリットもあります。
ブランドを大事にする大企業や、デザイン性を気にするブティック、美容室などは、手書きの販促はあまりやらないから、チャンスです。
2:個人の顔
次の個人の顔を出すということは、誰が言っているのかがわかるようにするということです。
よくチラシやダイレクトメールを見ていると、そこに個人が出ていないことがあります。
会社や店から出しているから、関係性がつくれないんですね。
だってそうですよね。
店よりも、そこの店長から手紙が来たほうが、関係性はつくりやすいでしょ。
別に、企業や店とは仲良くなりたくないのです。
ボクは飛行機に乗るときには、ほとんどANAを選んでいます。
応援しているし、好きな会社ですから。
なるべく乗ってあげようとします。
しかしながら、別にANAとは仲良くなりたいとは思いません。
思いませんけど、ANAで働いているCAの斎藤さんとは仲良くなりたいかもしれません(笑)。
関係性は個人のほうが作りやすいってことです。
「拝啓、ますますご健勝のことと・・・」や「いつも弊社をご愛顧くださって、ありがとうございます」
そういうふうに始まるダイレクトメールがありますが、これなんかまったく無意味です。
関係性は作れない。
だから個人からの発信のほうがいいわけです。
できたら写真や似顔絵をいれて、より親しみやすくしましょう。
ボクのお弟子さんがやっている、プロのメカニック向けの工具ショップ「ファクトリーギア豊橋店」のチラシは、個人の顔が出ています。
店長の澤山さんの顔はもちろん、働いている女性スタッフの顔も出ている。
このチラシに誰も顏が出ていなかったら、関係性が作りにくいと思いません?
澤山さんのメッセージも手書きで、お手紙みたいになっています。
このチラシで、いつもより倍以上の反応がありました。
ファクトリーギア豊橋店のブログもすぐれています。
3:説得力
これもできていない販促物が多い。
「どうしてこのチラシを出したのか?」
「どうしてこのダイレクトメールを出したのか?」
この理由が語られていないから、説得力が弱くなるのです。
たとえば、よく通販カタログで「無料モニター」募集、とかありますよね。
あれって「無料」にする理由が書いていないことが多い。
だから説得力がない。
だいたい商売をやっているのに「無料」にするっていうのは、おかしな話です。
必ず裏があるって、消費者は思うんです。
申し込んだら、きっとすごい売り込みされるんじゃないか。
しつこく電話がかかってくるんじゃないか。
そう思うわけです。
だから申し込まない。
無料の理由が書いていないからです。
ま、ほとんどの場合、無料にする理由は見込み客の名簿が欲しいからですよね。
でもそれをストレートに言ったら、誰も申し込みはありません。
だから、説得力のある理由を考えるのです。
「先日、あるお客さまから、ウチの○○○という商品がとってもよかったと、お手紙をいただきました。
そして、『どうしてもっと早く教えてくれなかったの?』とお叱りをいただきました。
実はウチの○○○は、もう有名で、みなさん知っていると社長も社員もみんな思っていたのです。
すみません。
ところがまだまだ認知されていないってことに気づいたんです。
そこで今回、社長と相談して、もっとたくさんの方々に○○○を知ってもらおうということで、数量限定ですが無料でサンプルを差し上げることにしました」
たとえばこういう理由だったら、無料にした理由の説得力がありますよね。
説得力のある理由が必要なのです。
以上の3つのポイントを意識して、チラシやDMなどを作ってみてください。
関係性が深まるはずです。
藤村 正宏
最新記事 by 藤村 正宏 (全て見る)
- スティーブ・ジョブズと湯沸器から見る「複眼的思考」って - 2024年12月3日
- 『アヴィニョンの娘たち』を描いたからピカソが美術史に残る天才になった - 2024年12月2日
- 「UGC(SNS上でのクチコミ)がSNSマーケティングの重要な要素」 SNSで語られるための3つの視点 - 2024年12月2日