おたる政寿司の細工寿司セミナー
北海道の小樽にある「おたる政寿司」の三代目経営者、中村圭助さんはボクのエクスマ塾生です。
エクスマを勉強して、販促やウェブサイト、人材教育などを改善して、5年間毎年、前年比で110%以上の売上げをあげています。
自分のところだけ儲かるのではなく、自社で成功したやり方を、小樽や札幌を中心に仲間の経営者さんたちにシェアして、自主的に勉強会などもやっています。
彼がおもしろいマーケティングのセミナーをやりました。
「細工寿司のセミナー」
テーマは「価値を伝えて売上げアップ‼」
なんと寿司を握りながら話すという、前代未聞のマーケティングセミナーです。
細工寿司っていうのは、見た目が凝っていて、とてもおもしろ寿司。
握り寿司、巻き寿司、押し寿司、ちらし寿司などを季節や行事やイベント用に創作した寿司です。
季節のイメージ、花、果物、文字、動物、魚、キャラクター、ロゴマーク、家紋などをかたどったりして、
この細工寿司が上手にできるということは、寿司職人としての腕もいいと認められるんですね。
ちなみに中村くんは北海道寿司技術コンクールで金賞をとっています
寿司も人も、良さを引き出すこと
寿司を握りながらの、3時間にわたるセミナーです。
まず、普通の寿司を何カンか握ります。
その後、同じ食材を使って細工寿司を握りました。
このセミナーで彼が伝えたかったことは、スペック(ネタ)は一緒だけど、見た目の美しで感動は全然ちがうということ。
今回は作っているところも、手元のカメラで撮り、ライブ映像で見えるようにしたので、握っている過程がリアルでスクリーンに映し出されます。
細工寿司が完成するたびに、お客さんから大きな拍手がわく。
最後は何個かつくった細工寿司を盛り付けて一皿完成させます。
細工寿司の盛り込みと人材育成をつなぎあわせて、ネタの個性を活かすのも、人の個性を活かすのも同じ。
寿司の仕込みはそのネタの良いとこを引き出すことです。
人も良いところだけ伸ばすようにしたら、個性的な会社になりますよねっ‼
そういう結論で終了する。
寿司職人ならではのセミナーです。
もちろん、お寿司も食べられるわけです。
ライブ感あふれる、楽しいセミナー。
寿司職人の技とマーケティングを融合させ、さらにライブ感がある。
もちろん気づきもたくさんある。
お客さまを巻き込んで楽しむ。
そして、自分自身も楽しむ。
こんなことしていると、業績もどんどん良くなってくるのです。
だって、中村くんのファンがたくさん増えるから。
藤村 正宏
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