激変している世の中だから、新しい「視点」で見詰めてみる
大寒を過ぎて、今が一番寒い季節なのかもしれません。
今朝、東京は雪がチラついていました。
ボクのブログはさまざまな事象を紹介して、たくさんの経営者やビジネスパーソンに「気づき」をもってもらうために、書いています。
ビジネスに新しい視点をもってもらいたい。
そういう思いです。
『視点』がとっても重要だから、
さまざまなビジネス・ノウハウ本は、書店に行くと山ほどあります。
そういう本は参考になります。たしかに・・・。
でも、ノウハウというのは、あくまでもノウハウであって、それを解説してもらうだけでは、そのスキルを身につけることはなかなかできない。
だって、もしその本を読んだ人全員が、そういうスキルを身につけられたら、世の中売れる商品でいっぱいになるでしょ。
それにそのノウハウ通りにみんな実行したら、似たようなものばかり出てくる。
そんなの売れっこありません。
なんでもそうですけど、ノウハウだけ、テクニックだけではダメなんです。
あなたの独自性を出さなければ意味がない。
そのためには、独自のやり方を見つけなければなりません。
じゃあ、どうするか?
「ノウハウ」ではなく「気づき」なんです。
過去に書いたものですけど、いい記事なのでブログで紹介します。
価値を伝えるためには、長いネーミングでもOK!
ネーミングのノウハウ書を読むと、長いネーミングは記憶されないからダメだということが書いてあります。
字画・字数は少ないほうがいい。
見た目が重要。
10文字以上になると、いいネーミングとはいえない。
おおむねそういうことです。
でもね・・・エクスマ的な視点では、一概にそうは規定できないんです。
「じっくりコトコト煮こんだスープ」
完全に10文字超えています。
他にも
「髪の毛集めてポイするだけ」
「電子レンジでチン!してふくだけ」
「フッ素樹脂の汚れとります」
「予約でいっぱいの店の蟹のトマトソース」
「隠れ家レストランの贅沢なシチュー」
「まかせて!野菜のお献立」
じっくりコトコトこんがりパンコーンポタージュ<Amazon>
スーパーやコンビニの売場に行くと、こういう長い名前の商品が多くあります。
特に最近は多くなっている。
商品の特性を説明しているような、長いネーミングが目立ってきている。
これはどういうことなのでしょう?
その理由。
ネーミングは何の目的でするのでしょう?
カンタンに言うと、「売る」ためにするんですよね。
どんなにカッコいいネーミングでも、それが売れなかったら意味がない。
メーカーも、そのことに気づいてきたわけです。
それを裏付ける決定的な調査結果があります。
『消費者の86.5%が売り場で購買を決定する』
というものです。
ほとんどの人が、これを買おうと決めるのが売場ってことです。
そして、売場での勝負は1秒といわれています。
お客さまの注意を惹きつけるために、与えられた時間は1秒だけ。
スーパーやコンビニの売場を想像してみてください。
似たような商品がたくさんあります。
あなたはどれを買ってもいい。
あるいはどれも買わなくてもいい。
そういう選択肢があるのに、どうして、その商品を買うのか?
長い名前の商品っていうのは、自分でPRをしているということなんです
長い説明のようなネーミングには、そういう意図があるのです。
「ボクはまわりにある似たような商品と、ここがちがうところなんです。だから買ってくださいね」
そういうことです。
他とちがう「売り」が、ひと目でわかる。
それが従来通りのイメージだけの短い名前だと、商品の価値が伝わらない。
だから商品の価値を伝えるような長い名前が多くなってきているんです。
だって、世の中似たような商品がたくさんありますからね。
その中から選んでもらうためには、わけのわからないイメージだけのカッコいいネーミングでは、もう勝負できなくなってきているんです。
歴史の本によると、商品に名前を付けるというのは、鎌倉時代からあったそうです。
名前によって商品の価値を伝えたり、価値を名前で高めたりといったマーケティング的に名前を利用するというのは江戸時代からなんですね。
そういえばお茶席などで出されるお菓子には季節感や意味のある名前がついていますね。
お茶や茶杓にも風流な名前がついています。
それがもてなしとして、掛け軸、茶花、器、などのストーリーのなかにコーディネートされている。
昔からものの名前の意味を風流に感じるのは日本の伝統なんです。
「俳句」なんかもそうですし、子供にとっては「かるた」などコトバで遊んだり、文字のリズムで遊んだりすることが生活の中に取り入れられていたわけです。
日本人はモノの名前を敏感に感じる民族なのかもしれませんよね。
だから、「じっくりコトコト煮こんだスープ」など長い名前でも伝わりやすいのかもしれません。
字数にこだわる必要はないんです。
価値をちゃんと伝えるためには、長くなるのなら、長くてもいいんです。
藤村 正宏
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