2つ以上の仕事をするといい理由
公務員さえ、安定的な職業だとは言えない、激動の時代です。
セーフティネットのために、今やっている職業の他に、もう一ツ仕事を持つというのは、ある意味正解だと思う。
そして、2つ目の仕事は、好きなことを主眼で考えてみる。
好きなコトを組み込んだ仕事ができないかを検討してみましょう。
ボクの塾生さんは、そういう人がたくさんいます。
美容師がビジネス書を出してもいい
ボクの塾生さんの、勝村大輔さん。
繁盛している美容室を2店舗経営しているオーナー。
御自身も美容師。
サッカージャーナリストという仕事もある。
さらに、マーケティングコンサルタントもしている。
セミナーの講師もしているし、ビジネス書も出版している。
美容師の仕事も好きですが、サッカーも、コンサルタントも、セミナー講師も、ビジネス書を書くのも、みんな好きなこと。
だから勝村くんは、たとえ美容室という商売がこの世からなくなっても、セーフティネットがあるから大丈夫。
経済的にも心配はないし、好きな仕事で豊かに生きていけるのです。
第2の仕事が、本業の価値を高める
もうひとつは、他の仕事をやることによって、単に美容室をやっているだけでは難しい独自の個性を獲得するということ。
ボクの塾に来たときには、サッカーは好きだったけど、それを仕事にしようとは思っていなかった。
サッカーはあくまでも趣味の領域。
でも、ONとOFFの区別を取り払い、すべてがONですべてがOFFの状態にした。
そうすることで、彼が経営する美容室『ガナーズ』は、独自の価値で輝くことになる。
以前よりも、店が繁盛しているってこと。
だって、サッカージャーナリストがやっている美容室って、他にありません。
とっても読みやすく役立つビジネス書を出版していて、素晴らしい講演をする、そんな人がやっている美容室なんて、他にあまり見当たらない。
完全に「独自性」が創出されているのです。
職業欄を書くときに迷うような仕事
成功しているボクの塾生さんたちを見ていると、そういう人がかなりいる。
繁盛している旅館の女将だけど、優れた講演家の、中村ゆかりさん。
優秀な税理士だけど、大河ドラマの研究家、山本やすぞう氏。
人気のある薬屋さんを経営しているけど、素敵なカフェをやっていて、さらに心理カウンセラーの橋本 亨氏。
会社では優秀なバイヤーだけど、すごいブロガーの石川直樹くん。
秀でた中小企業診断士だけど、ミュージシャンの乗山 徹さん。
売れているアパレルメーカーの社長だけど、芸能人(笑)の、奥ノ谷圭祐氏。
(まだまだいると思うけど、今思い浮かばない)
たとえば、そういう人たちって、書類で職業欄に書くときには迷うと思う。
なんて書けばいいんだろう、ボクの職業は、って。
あえて言えば「勝村大輔」って書くんだろうな。
ビートたけしが、職業欄にお笑い芸人やタレント、映画監督とは書かず「ビートたけし」と書くだろうなと想像できるように。
組織から個人へ
子供の頃にどんな夢があったか考えてそれを、少しでも実行してみるのもいいことかもしれません。
小説家になりたかった。
画家になりたかった。
映画監督になりたかった。
だったら、一日一回は小説を数行でもいいから書いてみる。
一日一枚でもスケッチする。
映画のシナリオを考える。
そういうカンタンなことから、スタートすることです。
それが、あなたの「独自性」になっていく。
これからの働き方は、個人が大事になる。
今の会社が突然消滅したときに、あなたは個人として仕事をしていけますか?
だから、今の職業に、自分の好きなコトを取りいれた別の仕事ができないか。
それを考えてみましょう。
企業はメディアになるために、個人がメディアにならなければ無理なように、個人の魅力や能力、発信が、会社の価値になっていくのです。
藤村 正宏
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