空中ブランコは手を離さないと次に移れない
昨日、Facebookに投稿した記事が、思った以上に評判がよかったので大幅加筆して紹介します。
すごい変革期になっている。
新しいテクノロジーや新しい価値観、新しい考え方が世の中を変えている。
それは幕末維新の比じゃないくらいの変革だと思う。
今までの価値観では、対応できない世の中になっています。
今までの成功体験や、今までのやり方では通用しなくなってきていると言っても過言じゃありません。
モノが売れない本当の理由というのは、今までの売り方や営業のしかたが、合わなくなってきているってこと。
社会の新しい価値観や、現代の消費者に合わなくなってしまったのに、今まで通りのやりかたをしているってこと。
それはいくらどんなことしても、上手くいくはずがありません。
売れないのは、やり方が間違っているから。
じゃ、どうすればいいか?
それはカンタン。
やり方を変えればいい。
売り方、営業方法、商品開発のやり方、プロジェクトの考え方、企業としての理念・・・
今までの考え方や方法論にしがみついていると、新しい世界は見えないのです。
サーカスの空中ブランコ。
あれと同じ。
空中ブランコは、ブランコからちがうブランコに移動するとき、今まで握っていたブランコから手を離してちがうブランコに飛び移る。
だって離さないと別のに移動できないから。
もちろん手を離すのは勇気がいる。
落ちるかもしれないとか、ちゃんと次のブランコが来ているだろうかとか。
でも確実に言えるのは、今握っているブランコを手放さなければ、次には移れないってこと。
時代が変わっても、基本的なことは変わっていません。
販促のやり方や、マーケティングシナリオは時代に合わせて変わっても、基本の考え方は、変わらない。
「世の中や人々をしあわせにすること」
これはビジネスの真理だから。
でもマーケティングのやり方は時代に合わせることが大事です。
常に時代の風を読んで、状況に対応していかなければなりません。
風を読んで、時代に順応しよう
わずか5年前には考えられないほど、世の中が変わりました。
世の中が変わったというより、人々が変わった。
個人がメディアを持ったってこと。
それがとっても影響力をもっている。
ブログやTwitter、Facebook、Instagramなどをやっている人は、そのことは実感していますよね。
誰かのブログやFacebookで、外食の店を決めたり、誰か友人に聞いて整体院とか耳鼻科を選んだ人も多いはずです。
考えてみると、ボクたちは昔から、知り合いの紹介で店や商品を選んでいたわけです。
だって、そのほうが安心だから。
たとえばあなたが急に歯が痛くなった。
20年位前に、当時勤めていた会社の近所の歯医者さんに行っていた。
でも、今はその会社を辞めている。
おまけにそこまで行くのは2時間以上かかる。
それで自宅の近所の歯医者さんに行こうと思った。
でも、歯医者さんはたくさんあるけど、どこに行ったらいいかわからない。
そこで、奥さんに聞いてみた。
すると・・・
「●●の歯医者さんは先生が優しくて、丁寧な治療をしてくれるって。でも■■にある歯医者さんは評判悪い」
奥さんがそう言っていた。
どこの歯医者さんに行きますか?
あるいは、奥さんの意見を無視して、自分でGoogleで検索して、決めますか?
ほとんどの人は●●歯科医院に行きますよね。
多くの消費っていうのは、昔から、そういうことで成り立っていたわけです。
そして、現代社会は、そういう機会が、以前よりはるかに多くなっているってことなんですね。
あなたが共感しているブロガーが絶賛していたTVドラマを観たり、知り合いのFacebookで紹介されていた「ステーキ」が美味しそうだったので、沖縄に行ったときに行ってみた人もいるでしょう。
あるいは、甥が読んでいたコミックを、Amazonで全巻買ってしまった経験がある人もいるはずです。(ボクです)
有名人や芸能人じゃなくても、普通の人の影響力は実に大きいのです。
こういう行動が、マーケティングに影響を与えないわけがありません。
あなたの商品やサービスも、こういうコトで選ばれている。
ここで大切なのは「普通の人の影響力」ということ。
よく勘違いをしている人がいます。
「影響力のある人とつながろう」という考え方。
インフルエンサー(影響力のある人)とつながり、拡散してもらう。
こういう考え方ばかりしていては、大切なことを見誤る。
影響力の高い人とつながっても、その人があなたのブログやツイートを拡散してくれるという保証はありません。
たとえシェアしてもらったり、リツイートしてくれたとしても、関係性が深くなかったら1回で終わることばかりです。
その時はPVが増えるけど、その後はまた戻ってしまう。
だいたい、インフルエンサーとつながること自体が難しいし、インフルエンサーは一般の人たちに較べると、ものすごく少ない。
というか、そんな下心があると、インフルエンサーとつながることはできない。
影響力の高い人って、毎日のようにそういうアプローチがあるんです。
どんな普通の人でも、影響力があります。
必ずなんらかのコミュニティに属している。
家族、学校、会社、地域、趣味、などなど、多かれ少なかれ複数のコミュニティに属しているんです。
そういうボクやあなたのような、普通の人の影響力が、大きくなっているのが、現代のソーシャルメディア社会なんです。
だから、Facebookの友達や、あなたの発信をいつも見てくれている身近な人たちが大切なんです。
時代の風を読み、その状況に順応していくこと。
夏休みなど長いお休みのときに、あなた、あるいはあなたの仕事、もう一度俯瞰してみるいいチャンスかもしれません。
藤村 正宏
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